もう限界!人間関係がつらい新人看護師が1年目を乗り越える方法

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「看護師つらい…向いてない…辞めたい…」そんな悩みを相談したい

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入職して半年くらい経ってくると、慣れてきて仕事が多くなってきます。
しかし、その分ミスが増えてしまったり、同期との差を感じ始めたりもします。
先輩も徐々に厳しくなってきて、怒られることが多くなってきて、第1回目の「辞めたい」波が来る頃ではないでしょうか?

僕も小さい「辞めたい」の波は何度もありましたが、大きな波はちょうど半年くらいだった気がします。

SNSで、毎日のように「辛い」「辞めたい」「毎日泣いている」という投稿を見かけますが、そのストレスの大部分を占めているのが「人間関係」です。

そこで今回は、辛い人間関係を乗り越えるために

  1. すぐに馴染める人と馴染めない人の違い
  2. 怒られてもメンタルを保つ方法
  3. 苦手な先輩やお局さんと仲良くする方法
  4. それでも頑張れない時

について紹介していきます。

すごく難しいテクニックというよりは、「今日からできること」を中心に書いたつもりです。
誰でも簡単に実践できて、かつ効果のあるものだと思います。

明日行きたくない

もう辞めたい

向いてない

など、この記事で新人看護師だけでなく、人間関係が辛いと感じている社会人や学生の方の明日が、少しでも楽になってもらえたらと思います。

目次

1.すぐに馴染める人と馴染めない人の違い

馴染めているあの人と、私の何が違うんだろう、、

こんなことに、疑問を感じたことがあるのではないでしょうか?

学校や職場で、すぐに馴染んで仲良くなれる人っています。
反対に、全然馴染むことが出来ずに、居場所がない…と感じている人もいます。

両者にある違いについて、解説していきます。

すぐに馴染める人の特徴

僕の看護師の同期にも、すぐに職場に馴染める子がいました。
ちなみに僕は馴染めない方の人です

その「すぐ馴染める子」の事を思い返すと、こんな特徴がありました。

  • もともと環境が整っている
  • 要領が良い
  • 積極的にコミュニケーションが取れる

よくよく考えると、僕の同期だけでなく「すぐに馴染める人」は、これらの特徴が共通してあったと思われます。

それぞれ、この特徴について説明していきます。

1)もともと環境が整っている

母親がこの病院で看護師をしています
・兄弟が働いています

こんなふうに、身内が同じ職場にいる人っていますよね。
他にも、インターンシップのように職場体験などで、事前に職場の人と面識があるということもあります。

このように「すでに自分のことを(職場の人が)知っている」場合は、他の人と比べて馴染むのが早くなります。

知っている人がいるという以外にも、「同業他社に転職した」という場合なども、自分に技術や知識が備わっているため、「環境が整っている」といえます。

人間は「知らないこと」を怖いと感じる

初めて職場に行ったときのことを思い出してみてください。
前日から、不安だったりしませんでしたか?

慣れるまでは「怖さ」を感じていたんじゃないでしょうか。

  • お化けが怖い
  • 新しい職場に行くのが怖い
  • チャレンジすることが怖い

これらに共通するものは、「知らない」ということです。

  • お化けという存在を知らないから怖い
  • 新しい仕事や同僚のことを知らないから怖い
  • チャレンジした結果が予測できないから怖い(失敗するかもしれないから怖い)

ということですね。

人は、自分が理解できないモノや予測できないモノ、知らないことに対して恐怖する生き物です。

ここで考えてもらいたいのが、新しい職場に行ったとき、知らない人だらけで「怖い」「不安」と感じている貴方の目の前にいる先輩たちは、あなたのことを「知っている」でしょうか?

そう!知らないんですよね。
知らないものには「不安」がある。つまり、実は相手も同じように不安を感じているです

でも、その先輩たちは以前からその職場で働いています。
新しく入った知らない人(貴方)1人よりも、知っている人の方が多い環境にいます。
だから、貴方よりも不安が小さいだけなんです。

相手も同じように不安があること、そして時間が経過してその人達を知れば、不安は無くなっていきます。

2)要領が良い

  • 器用な子
  • 物覚えのいい子
  • グループの中のキーマンをすぐに見つけて取り入る子

こんな感じの、いわゆる要領の良い子っていますよね。

こういった子は、教育にあまり手がかからず、仕事上で思った以上の戦力になってくれることから、馴染みやすい傾向にあります。

要領のいい同期が同じ部署にいると「できる子」の方が基準となって、「できない自分」の方が基準より低いと思われてしまい怒られやすくなる…なんてこともあります。
場合によっては、同期は何も悪くないのに、同期を逆恨みしちゃうなんてこともあるかもしれません…

3)積極的にコミュニケーションが取れる

何事にも物怖じせず、積極的な人
人見知りせずに色んな人に話しかけられたり、初めての仕事内容でも、自分から「やらせてください」って言える積極性のある子

先輩としては、こういった自分から声を掛けてくれと、コミュニケーションが取りやすく、馴染むまでの時間が早いです。

職場の先輩たちは、このように自分の仕事のしやすさや、教育のしやすさの違いを大きく感じています。
この違いが、「馴染める人」の特徴ということです。

なので、馴染める人かどうかは、自分のせいではなく、先輩の「仕事や教育のしやすさ」に依存しているかもしれませんね。

馴染めない人の特徴

ここからは「馴染みにくい人」「馴染むのに時間がかかってしまう人」の特徴について
書いていきたいと思います。

馴染めない人は

  • 遠慮がち・甘え下手
  • 緊張しやすい
  • 「すみません」が多い
  • 周りが見えてない(気にしてない)
  • 頑固・素直じゃない

という特徴が共通してあると思います。

1)遠慮がち・甘え下手

共通認識として、基本、新人がいきなり仕事をスムーズにできると思っている先輩はほぼいません
(特殊な困った人は除きますが)

そのため

「○○してください」
「教えてください」
「困ってるんで助けてください」

と新人が言ってくる事って想定内であって、頼ってくれる方が嬉しかったり、可愛いと思われたりもします。

でも、新人の立場からしたら

忙しそうだし、、、
こんなこと聞いたら怒られる(評価が下がる)

というように、遠慮していたり、ちょっと警戒していたりすることもありますよね。

でも、この「遠慮」「警戒」って、相手に伝わってしまうので、「私には心を開いてくれていない」という無言のメッセージを相手に伝えてしまっているという事になります。

そのため、遠慮がちであったり、甘えるのが苦手だったりする人は、馴染むのに時間がかかりやすい傾向にあります。

2)緊張しやすい

「遠慮がち」や「甘え下手」に少し似ていますが、緊張しすぎて思っている事を言えなかったり、思うように行動できなかったりすると、「先輩が私を緊張させている」というメッセージが相手に伝わる可能性があります。

他にも、病棟だと忙しい中での指導になってしまうので

早く言って欲しい!
早くやってほしい

と、先輩をイライラさせてしまう可能性もあります。

このことから、緊張しやすいタイプの人も馴染むのに時間がかかることがあります。
※緊張しやすくても、その場や人に慣れるのが早い人は、あまり問題にはなることはないかもしれません

3)「すみません」が多い

何に対しても「すみません」って、謝っていませんか?

僕も1年目の時

1日に何十回「すみません」って言ってるんだろ…

と思ったことがあるくらい、「すみません」って言ってました。

ちょっと視点を変えて、自分が指導する立場になったと考えてみましょう。

例えば、何かを手伝った時に

すみません

と言われるのと

ありがとう

と言われるのとでは、受け取る気持ちが違いませんか?

もちろん謝罪をしなければならない時は、謝罪をした方が良いです。

しかし、謝罪ではなく感謝を伝えるような場面でも、「忙しいのに迷惑をかけてしまった」という罪悪感から、「すみません」を言うこと選択してしまう。
こんなことって、意外と多いのではないでしょうか?

そうなると、相手からはあまり良い印象はもたれにくくなってしまい、馴染むのに時間がかかってしまうというわけです。

4)周りが見えてない(気にしてない

周りが見えない・気にしないというタイプは、実際に僕の後輩にもいたんですが、その子は周りがすごく忙しそうにしていても、ナースコールが鳴っていても、自分に関係ないこと・自分の受け持ちではないことには、全く反応しないという子でした。

お局様にもこんなタイプはいますが、お局様の場合

まぁ、あの人じゃ仕方ないよね

みたいに、諦められていることが多いです。
しかし、新人の場合は「諦め」よりも、イライラのような攻撃的な感情の方が強く向けられがちです

上の例は極端ですが、慣れていない業務の中、自分の仕事に集中してしまい周りが見えなくなってしまう。
これが続くと、悪い印象になって馴染みにくくなることもあるかと思います。
(慣れないことをしている中、自分の仕事に集中してしまうのは、仕方ないことなので、本来はイライラより先輩のサポートが欲しい所ですが…)

5)頑固・素直じゃない

でも!

だって!

意外とこんなふうに、指導されている時に言ってしまうことってあります。
こう言いたくなることもあるし、反論しても良いような場面もあります。

ですが、ここでは「職場に馴染む」という点のみに注目しているので、それはちょっと横に置いておいてください。
「職場に馴染むこと」に注目して考えてみると、「でも」や「だって」と言う人より、「分かりました」と素直に聞いてくれる人の方が話しやすい・指導しやすいですよね。

指導しても素直に受け止めてくれない人には、指導するモチベーションが下がってしまう。
その結果、馴染みにくい環境になってしまいます。

2. 怒られてもメンタルを保つ方法

どんなに頑張っても、どんなに優秀でも、先に紹介した「すぐ馴染む人」であっても、必ず怒られてしまう瞬間はあります
怒られると落ち込むし、モチベーションも下がりますよね。

そんな気持ちで仕事をしているとミスも増えてしまって、負のループに陥ってしまいます。

そうならないためには、きちんと気持ちを切り替えることが必要です。

そこで、ここからはすぐにできるメンタルを保つ方法について書いていきたいと思います。

〇メンタルを保つ方法

1.自分の「したい」と思ったことをしてあげる
2.お風呂に入ってしっかり寝る
3.話せる場所を作る
4.怒られている「事実」だけに注目しない
5.理不尽な怒りは無視する(ネタにする)
6.1人でもいいから味方を作る
7.辞めたい時はいつでも離職ができると理解しておく

1~4はプライベートでの対策、5~7は職場での対策になります。

1つずつ説明していきます。

①自分の「○○したい」と思ったことをしてあげる

自分のメンタルを保つためには、自分を大切にしてあげる必要があります。

自分を大切にする具体的な方法を、別の記事でも書いていますので、気になる人はそちらも合わせて読んでみてください

自分を大切にする方法には
『自分のやりたいと思ったことをやってあげる』
『自分との約束を守ってあげる』

というものがあります。

例えば

・今日はハンバーグ食べたい
・明日カラオケ行こう!
・休みだから、ちょっと遅くまで寝よう

と思ったとします。

意外と、こういう自分の心の中の言葉を、無視したり、否定したりしていませんか?

でも、ダイエットしてるしなぁ…
課題が溜まってるからカラオケ行くのやめよ…
家事しなきゃいけないしなぁ…

というように、理由をつけて「やらない」を選んでることって、多いんじゃないでしょうか。

こういった、小さい「やりたい」や「約束」を無視したりすると、気づかないうちにストレスが溜まっていたり、自己肯定感が下がっていたりします。
そうすると、ちょっとしたストレスにも、心が折れてしまったり、溜まったストレスを解消する機会を減らしてしまいます。

小さいことで良いんです。

そうだよね♪
頑張ったから、ご褒美あげよう

くらいの気持ちで、小さな「やりたい」を叶えてあげましょう。

②お風呂に入ってしっかり寝る

僕は結構あったんですが、時間が惜しかったり、面倒になったりで、シャワーで済ませて浴槽に入ってゆっくり温まるということをしていませんでした。

暖かい飲み物を飲んだ時や、温かいお風呂に入った時、日向ぼっこで太陽の暖かさを感じた時、こんな時ってホッとしませんか?
「温かさ」って安心しますよね

また、お風呂で体を温めると、温まったからだが徐々に平熱に下がってくる過程で、身体が寝る準備をしてくれます。

良い睡眠のためにも湯船で温まることが大切

気持ちが不安定な時って、眠れなくなります。
眠るという事は、メンタルを保つためにとても大切です。

「眠れない時はメンタルが不安定な時」という事は、逆を言えば、眠ることができればメンタルは安定するということです。

そのために、浴槽に入って体を温めて、しっかり眠りましょう。
ぬるめのお風呂に眺めに入る(30分以上)、アロマオイルなどを入れるなどの工夫をすると、よりリラックス効果が増すのでおすすめです。

③話せる場所を作る

「人の悩みは話すことで7割解決する」と言われています。
そのため、自分が話をすることができる場所をつくることが大切です。

自分を振り返っても、同期と愚痴を言い合うことで、何とかつらい時期を乗り越えられたと思っています。

基本、話を聞いてくれるのであれば、どんな人でも良いんですが、できれば
肯定的に聞いてくれる人
・同じ立場の人(自分が病棟看護師なら病棟看護師に聞いてもらうなど)

が良いと思います。

話しても否定的だったら、メンタルは保てないし、立場が違うと「理解してもらえない」ということもあるので、ある程度は人選が必要ですね。
まだ大学生の彼氏に相談してみたけど、働いてない彼氏には全く理解されなかったという悲しい話をよく聞きますよね…

④怒られている「事実」だけに注目しない

お局様が怒っている時によくあるのが

あ、その指導の仕方…
言ってることメッチャ正しいけど
言い方が悪すぎて伝わってないですよ

って状態です。

怒られた人をフォローしに行っても

あの人、怖い

というだけで、指導の内容が全く残ってないことがあります。

この場合、言い方にはもちろん問題はあるんですが、聞き手の方にも改善の余地はあるかなと思っています。

怒られてる・怖いということに注目してしまっているせいで、一番大事な

  • なぜ怒られているのか
  • どんな所を改善しなければいけないのか

を聞けてないし、考えられていない。

怒られているので、怖いと思うのは当たり前だし、嫌だなって気持ちもあると思います。
しかしそっちに注目をせずに、「何を言っているのか」に注目することで、素直に聞き入れることが出来ます。

素直に聞き入れることが出来れば、言われたことに素直に謝罪や感謝を伝えることもできます。

⑤理不尽な怒りは無視する(ネタにする)

相手から向けられた理不尽な怒りは、無視しましょう。
もしくは、友達との話のネタにしてしまいましょう。

前の章で「言っていることに注目して素直に聞き入れましょう」と伝えました。
…とは言っても、毎回先輩から言われることが正しいとは限りませんよね?
残念ながら…

現に、僕も理不尽に怒られたことが何度もあります。

上の関連記事に書いたことは、今では笑い話ですが、言われたときは本当に頭に来たし

マジで辞めてやる!

って思いました。

そんな理不尽な指導に対してにも

言ってることに注目して素直になって
感謝や謝罪をしましょう~♪

なんて言えません。それは無理な話です。

そんな時は、聞いたふりでいいです。
内心、何を思っていても良いので、「はい、はい」と聞いていて、その場をやり過ごす。
そして、あとで

アイツ、こんなこと言ってきたんだけど
ふざけてるよね!

みたいに話のネタにするのが良いかもしれません。

マイメロ論

元TBSのアナウンサー宇垣美里さんは「マイメロ論」という、自分をマイメロと思い込み

はっwww
この人、マイメロ相手に何言ってんのwww
私、マイメロだから、難しいことわかんないし。草www

的な感じで聞き流すという方法で、メンタルコントロールしていたそうですwww

これくらいになると、もうメンタル最強ですね。

⑥ 1人でもいいから味方を作る

ある時期、僕は同じ病棟の人のほとんどから無視される・敵視されることがありました。
本当にきつかったです。

でも、他の部署に自分の事を理解してくれている同僚が居たので、その人に話を聞いてもらったりして、何とかその時期を乗り越えることが出来ました。

このように、誰か一人でも味方がいると、一緒に乗り越えることが出来ることがあります。

嫌な人、苦手な人が多い職場であっても、「この人は好き」、「この人は信用できる」という人がいるのではないでしょうか?
そういった人を見つけることが出来たなら、その人を大いに頼っていきましょう。

⑦辞めたい時はいつでも離職ができると理解しておく

ここまでメンタルを保つ方法を書いてきましたが、それでも「辞めたい」って思うことはあるし、心が折れる瞬間だってある。
人間、我慢の限界というのはありますからね。

ただそこで
「辞められない」
「辞めさせてもらえない」
「自分が辞めたら人が居なくて大変になっちゃう」

こんなふうに考えて、自分を無理に頑張らせる人がいます。

辞められないと思って、自分を犠牲にして頑張って頑張ってて…自分を壊してしまう人もいます。
それって、すごく悲しいことだと思います。

でも、辞められないなんてことは絶対にありません!

コンビニに買い物行って、店員さんからいらないモノを買わされるなんてことは、普通ないですよね?
だって、「売りたい」と「欲しい」が成立して、初めて「売買」って成り立つから。

仕事も同じです。
「働きたい」と「働いて欲しい」が成立するから成り立つ関係なので、「働きたくない」と思った時点で、その関係は成り立たなくなります。

法律などで突然解雇するなどはできない…
するとしたら保証が発生する…
などの条件はあるかもしれませんが、ずっと「辞めさせない」なんてことは絶対にできません。
※法律は全然詳しくないのであくまでもイメージです)

「いつでも辞められる」

そう思うことで、最終的には逃げられる場所があるんだ!自分の安全な場所を確保してあげられます。

「逃げられない」という不安がない、それだけでメンタルって結構保つことができます。

3.苦手な先輩やお局様と仲良くする方法

もうね、「理解のできない相手」なんて宇宙人と同じ

メンタルを保つことも大切だけど、そもそも自分の働く環境を良い環境に整えることも大切ですよね。

そこでここからは、苦手な先輩やお局様と良い関係を築いて、働く環境を良くしていく簡単な方法を書いていこうと思います。

苦手な先輩やお局様と仲良くする方法は

①自分を知ってもらう
②「ごめんなさい」を「ありがとう」に変換する
③お願いをしてみる
④自分から笑顔で挨拶をする
⑤「まるで好きな人」のように接する
⑥タッチングとパーソナルスペースを活用する
⑦苦手だなって思う相手の「人間関係」を観察する

以上の7つです。

ここまで出てきた話の応用も出てきます。
それぞれ説明していきますね。

お局様と仲良くする方法:その①自分を知ってもらう

すぐに馴染める人の特徴の中で、「人間は知らないことを怖がる」と説明しました。

つまり、自分を知ってもらえると安心してもらえるんです。
自分の事を伝えて、自分を知ってもらう。
これを心理学では「自己開示」といいます。

ここのポイントは「自分から」知ってもらうこと。
より効果的なのは、「相手が興味のあることに近い」自分の話して、その後に相手の話を促すことです。

例えば、苦手な先輩が「音楽好きでフェスに行ってる人」だとしたら

僕、○○ってバンド好きなんですけど
先輩は好きなバンドとかありますか?

みたいな感じで、自己開示しつつ、相手に話の主導権を渡すと、自分の事を知ってもらいながら気持ちよく相手が話してくれます。
その結果、仲良くなりやすいので試してみてください

お局様と仲良くする方法:その②「すみません」を「ありがとう」に変換する

これは「馴染めない人」の説明の中にもありましたが、「すみません」を言い過ぎると良い印象を持たれない可能性があります。
そのため「すみません」

教えてくれてありがとうございます
助けてくれて(手伝ってくれて)ありがとうございます

のように感謝に変えてみると、相手から良い反応が返ってきます。

これを心理学では「好意の返報性」といいます。

好意に対して悪意を返すことはとても難しく、好意には好意で返したくなる(←これが好意の返報性)
こういった心理が人間には働くので、「すみません」より「ありがとう」に変換して先輩に伝えてみましょう。

お局様と仲良くする方法:その③お願いをしてみる

先輩の立場からすると、頼ってくれない後輩より頼ってくれる後輩の方が、可愛く見えちゃいます。

すごく忙しい時にこちらの都合を確認せずに頼られると、さすがに

え!?いや!今は無理っ!

ってなりますが、ある程度余裕がありそうな人には、思い切って頼ってみると意外と仲良くなれたりします。

お局様と仲良くする方法:その④自分から笑顔で挨拶をする

これも、さっき出てきた「好意の返報性」に近いですが、笑顔であいさつされたら無視しにくいんです。

そして、この「笑顔であいさつ」には
・名前も呼ぶ
・自分から

というのがポイントです。

○○さん、おはようございます

って言われたら、絶対自分に言われていることが確定しているので、無視するのがより難しくなります。

世界の中心で

「誰か助けてください」

って叫ぶよりも、「ちょっとそこのあなた!助けてくださいっ!!」と相手を特定して伝えた方が協力を得られます。

それは、「だれか」ではなくて「あなた」に声を掛けているから。

同じように「あなた」に向けて笑顔で挨拶してみましょう。

お局様と仲良くする方法:その⑤「まるで好きな人」のように接する

好意を受け取って喜んでいるイラスト

苦手な先輩やお局様と話している・話しかけられた時の自分の顔や態度ってどんな態度ですか?
ちょっと思い出してみてください。

顔が引きつってませんか?
身体がちょっと逃げたりしてませんか?

結構、「苦手」が全面に出てたりするものです。

好きな人に対してなら、もっと自分から近寄ったり、もっと笑顔だったり、声も高くて弾んでいたりしますよね。
距離や声や表情は、いわゆる「非言語的コミュニケーション」といわれるもので、「好き」が分かるくらいに出てますよね。

この2つの違いって、周りから見たら一目で分かります。
もちろん苦手な先輩も分かります。

好きな人への態度と、自分(苦手な先輩)への態度の違い。
これが伝わっているなら、関係って悪くなって当然ですよね。

そこでやってみてほしいのが、「まるで好きな人のように接してみる」です。

好きじゃない人に対して、好きな人として接するって、少しハードルが高いかもしれません。

でもこれは、苦手な人のご機嫌を取るためではなく、自分が居やすい環境を作るためなので、自分のために少し力を振り絞ってみても良いかなと思います。

僕は、これを実際に試したことがあって、数日で効果が出て苦手な先輩がめっちゃ優しくなってくれました。
僕自身で実証済みなので試す価値はありです。

お局様と仲良くする方法:その⑥タッチングとパーソナルスペースを活用する

パーソナルスペース

看護師になるまでに、タッチング(触れること)が大切と言われてきたと思います。
また、人との関係性を表すものに人との距離、「パーソナルスペース」というものがあるという話も聞いたことがあるのではないでしょうか。

タッチングというのは、触ることによって関係性を良くすることが出来る。
パーソナルスペースは、心を許している相手は距離が近いというもの。

これは逆に言えば、苦手な人には触れない、苦手な人とは距離を開けるという事でもあります。

これを逆手にとって、触れる=苦手ではない・良好な関係の相手距離が近い=苦手ではない・良好な関係の相手と、自分の脳にも相手の脳にも錯覚させる。

たくさんではなくて良いので、ちょっと取り入れてみるといいかもしれません。

お局様と仲良くする方法:その⑦苦手な相手の「人間関係」を観察する

好きな人を落とすために「外堀から埋める」みたいな話を聞いたことがないでしょうか?

それと同じことなんですが、相手の人間関係を観察して、その相手から攻略してみるのも1つの手です。

他にも観察すると

  • どんな人に対して好意を感じているのか
  • どんな行動・言動に対して好意を感じているのか

その人の好みも苦手も見えてきます。

好みや苦手が見えたら、攻略がより簡単になります。

4.それでも頑張れない時は離職を考えたって良い

ここまで人間関係を楽にするための方法を書いてきましたが、これで絶対良くなる…と良いんですが、残念ながら「絶対」というものではありません。

なぜならば、いくら自分が頑張っても、努力したとしても相手も関わってくるものだから。

ここまで書いてきたことを実践することで、確実に自分は生きやすくもなるし成長もすると思います。
でも、相手がすごく理不尽であったり、職場が全然理解のない職場だったりする事も、残念ながら現実あります。

そんな所で頑張って、自分の命を削っていく必要はないんです

「頑張れない」って思ったら、辞めても良いんです。

辞めて自分の活躍の場を変えてみればいいんです。
貴方が活躍できる場所は必ずどこかにあります。

3年神話なんてウソ

3年働かないと一人前になれない
1年くらいで辞めてちゃ、どこ行っても務まらない

こんな話よく聞きますよね。
いわゆる「3年神話」ってやつです。

でも
1年もたずに転職したけど、転職先で活き活きと働いている
すぐに退職してしまったけど、次の所はとても良い人に恵まれて続いている

こんな人たちは思っている以上にたくさんいます。

結構、看護師って世間が狭いんですよ。
病院しか社会を知らないから

別の会社を何社も経験してきた僕からすると、「その常識って全然常識じゃないから」ってことも、まるで世間の常識のように言ってきたりします。
そんな狭い世間の常識なんて真に受けなくて良いんです!

先輩の言ってくる「常識」は疑ってかかりましょう。

いろんな働き方がある

学生時代、僕は看護師になったら

  • 病院で働く
  • 高齢者施設で働く

くらいしか選択肢を知りませんでした

でも

  • 派遣で頑張っている人
  • トラベルナースとして頑張っている人
  • 健診センターで頑張っている人
  • イベントナースとして頑張っている人

など、色んな働く場所や雇用形態があることを知りました。
僕自身は今、起業をしていますし、ここに書いた以外にも働ける場所はあります。
意外と色んな働き方があるので、今のつらい環境に頑張ってしがみつかなくても大丈夫です。

良い看護をするためにも、自分の体と心が健康じゃないといけません。

自分の事をまずは第一に考えていいんです。
自分を大事にするために、「辞める」という選択をしても良いし、辞めてもなんとかなります。

色んな業界をたくさん辞めてきた僕が言うんだから、間違いないです。

5.まとめ

1年目って一番つらい時期です。
人間関係だけでなく、新しい仕事を覚えていかなければならない。
学校の勉強だけでは足りなかった知識を、家に帰ってから勉強しなければならない。

心も体も疲れ果てていると思います。

この記事の人間関係の工夫やメンタルを保つ方法が、少しでもあなたの役に立てばと思います。

今、すでに十分頑張っているかと思いますので、「頑張れ」という言葉はここでは使いません。
読んでくれているあなたの顔は分かりませんが、今日も頑張っているあなたを応援しています。

くれぐれも頑張り過ぎないでください。
そして、どうか自分を大事にしてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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