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よく「自分を大切にしなさい」って言葉を、聞いたことがあると思います。
僕は結構、言われたことあります。
そして、全然、大切にしてきませんでした。
「自分を大切にする」って簡単に言うけど、それってすごく抽象的で、具体的にどうすることが「自分を大切にする」ということなのか、分かりませんよね?
僕はずっと、「分からない」と思っていました。
僕は、自分を大切にできず、自分自身で自分を傷つけてきました。
しかし、途中で「それではダメだ」と思い生き方・考え方を変えました。
そして、ずっと考えてきて、僕なりに「自分を大切にする方法」に答えを出すことが出来ました。
今回は、エピソードを交えながら「自分を大切にする方法」について書いていこうと思います。
このブログを読むと
- 自分を大切にする方法が分かる
- 自分が嫌いではなくなる
- 今のつらさが楽になる
ひとつでも「自分を大切にする」ヒントが見つかって、読んでくれた方の明日が、少しでも明るいものになってくれたらと思います。
「仕事が続かない」ことで、自分に自信が持てずに悩んでいる人は、こちらも併せて読んでみてください
1.「自分を大切にする方法」3選
自分を大切にするために必要なことを、以下の3つにまとめました。
① 自分への声掛けを振り返ってみる
② 約束を守る
③ 小さなことに「ありがとう」と伝えてみる
この3つが、僕の考える「自分を大切にする方法」です。
それぞれ説明していきます。
2.自分への声掛けを振り返ってみる
あなたは、自分に対してどんなふうに声を掛けていますか?
好きな人・大切な人と同じように声を掛けていますか?
自分に対して、どんな声掛けをしているのか振り返ってみましょう。
①自分にどんな言葉を掛けてるか覚えていますか
質問です。
Q:自分にどんな声を掛けているか、意識したことはありますか?
「ない」と思った方は、ちょっと思い出してみてください。
僕は、自分に対して、かなりキツい言葉を使ってました。
そんなのダメ(無理)に決まってんじゃん!
なにやってんの!
うわ…、馬鹿すぎ…。
最悪…。
強い口調だったり、失望だったり、そんな「不の感情」を含んだ言葉かけばかりでした。
よくやった
がんばった
さすが!
みたいな、良い言葉は、全然かけていませんでした。
②大切な人と自分への声掛けの違い —自分のことが嫌いな人の特徴—
もう一つ質問です
Q2:自分自身への言葉かけと同じ言葉遣いで、友達や家族と話していますか?
大切な人に対しては、厳しい言葉や冷たい言葉を使って声掛けをすることはないと思います。
喧嘩をしたり怒ってる時は別ですが💦
自分に対してしている声掛けって、大切な人に対する言葉ではなく、嫌いな人に向けて言うような言葉に近かったりしませんか?
自分のことが嫌いな人は、自分に対して「嫌な声掛けや、厳しい声掛けをし続けている」という特徴があります。
嫌いな人に向けるような、嫌な言葉を自分にたくさん使う
➡「自分は大切じゃない」と錯覚する
➡「自分は大切じゃない」と思うから、また嫌な言葉を自分に掛ける
自分に対して、嫌な言葉ばっかり掛けていると、このような負の連鎖に陥ってしまいます。
これでは、自分のことを大切にできなくなっても当然です。
③大切な人にするように自分にも声を掛けてあげる
では、この負の連鎖を断ち切るためには、どうしたらよいのでしょうか?
それには、次の2つの行動が必要です
- 「自分に対する言葉かけ」を振り返って、嫌な言葉を使っていることに気づく
- 嫌な言葉を、良い言葉や励ましの言葉に変換してあげる
こうすることで、自分で自分を大切にしてあげられて、大切にする・されるという感覚が少しずつ身に付いていきます。
3.自分との約束を守る
たぶん僕は、幼稚園にあがる頃には
約束は破ってはいけないもの
って思うようになっていました。
僕と同じように、「約束は破ってはいけないもの」と、小さい頃から自分の中で常識になっていた人は多いとのではないでしょうか。
そんな、小さい時からの常識なのに、「自分との約束」になった途端、たくさん破っていませんか?
そもそも、自分と約束なんてしてないよ?
と思うかもしれませんが、想像してみてください。
例えば
・疲れたから明日はマッサージ(岩板浴)に行こう
・そろそろ髪の毛きりに行きたいから美容院予約しよ
・健康のために毎日ストレッチをしよう!
↑この場合は「しなければ!」ではなく、「したい」の時
「しなければ」だと少し意味合いが変わってしまうので
など、「やろう!」「したい♪」と思ったのに、「ちょっと面倒になったから」「忙しかったから」…なんて理由で、予定を変えることって日常的にありますよね。
これって、大切な人との約束だったとしたら、約束を破ったことになりませんか?
もちろん、大切な人との約束の場合は、謝って、話し合いをして、予定の変更をしてもらうこともできるし、実際そうしていると思います。
でも、自分との約束の場合
まぁ、いいか
くらいで、済ませてしまっているんじゃないでしょうか?
これも、「自分を大切にしてあげられていないこと」の1つになるんです。
自分を大切にしてあげるためには、なるべく自分がやりたいと思ったことはしてあげる。
どうしてもできない時は、ちゃんとフォロー(日程を変えるなど)をしてあげる。
こんなことが自分に対してもとても大切なことなんです。
「小さな約束」って、覚えていてくれて、それを果たしてくれた時って、すごく嬉しいですよね?
自分にも、同じように「小さな約束」を守ることで、自分を大切にしてあげてください。
4.当たり前にも感謝をする
「当たり前」って、そこにあって当たり前のことだから、見逃してしまいます。
でも、日常にある「当たり前」がなくなったら、困ることってたくさんあるんですよね。
そんな「当たり前」と感じていること、小さなことに「ありがとう」と伝えてみる。
これを続けていくと、自然と自分に対しても「ありがとう」と思えてきて、自分のことを大切にすることが出来ます。
①愚痴より感謝の方が少なくない?
仕事が忙しかったり、子育てに忙しかったり、毎日いろんなことに忙しくしていると、つい愚痴っぽくなってしまいますよね。
愚痴を言ったりすることは多くても、感謝の気持ちを口にする機会って、意外と少なくないのではでしょうか?
特に、当たり前の出来事に対しては、ほとんど感謝をしないと思います。
例えば、足を骨折して入院したとします。
- 昨日まで歩けていたのに
- なんで思うように動かないんだろう
- あの時、あそこで注意していたら
こんな後悔やネガティブな気持ちになると思います。
でも、後悔やネガティブな気持ちにはなっても、骨折する前は歩けるのが当たり前で、その当たり前に感謝を感じることはない。
そして、骨折をして歩けなくなってからも頭に浮かんでくるのは、歩けたことへの感謝やありがたみよりも、後悔や愚痴。
上はあくまでも、僕が「骨折した時」を想像したときのものですが、皆さんはどうでしょうか?
同じように「当たり前」に感謝できていないということはありませんか?
②当たり前は、当たり前じゃない
看護師という仕事をしていると
「今日、健康でいられること」
「明日の朝、ちゃんと目が覚めること」
これがいかに、当たり前じゃないかということを、日々、患者さんから教えられます。
昨日までは元気だったのに、、、
とても残念な事ではありますが、こんなことがよくあります。
今、目の前にある「当たり前」は、実は「当たり前」ではなく、とても有難いことだと思うんです。
・朝起きれたこと
・好きな時に好きな場所に行けること
・好きな物が食べられること
・好きな人と一緒にいられること
「実は、感謝できる日常を、毎日送っているんだ!」と実感すること。
これは、自分がいま存在している「当たり前」に感謝する事でもあります。
つまり、自分を大切にしていることと同じことです。
5.価値のない存在を大切にはできなかった過去
ここからは、僕自身が「自分を大切にできなかった」話です。
何かの、誰かの参考になるかと思い書いてみました。
①生きていたくないと思っていた僕にくれた担任の言葉
卒業式の日、一人ひとりに向けて先生から「贈る言葉」を貰った人もいると思います。
僕が、小学校の卒業式、担任の先生から貰った「贈る言葉」は、『お前はもっと自分を大切にしろ』でした。
今まで、誰にも言ったことはなかったけれど、初めて「生きていたくない」と思ったのは、小学校4年生、10歳の頃でした。
別に、特別つらい環境で育ってきたというわけでもなく、特別すごく嫌なことがあったわけではなく。
ただただ、親と喧嘩をした時に、ふっとそう思いました。
小さい頃から癇癪持ちで、プライドが高く、人に理解されないことがとてもつらかった。
忘れ物が多く、部屋やカバン、学校の机やロッカーが上手く片づけられない。
そんな僕はきっと発達障害(もしくは発達障害のグレーゾーン)なんだろうなと思っています。
母は、そんな僕のことを可愛がってくれてはいました。
ですが、僕のことを理解するのがとても難しかったようです。
ただ、「僕が期待するように、理解してもらえなかった」というだけかもしれません。
その母の「理解してくれない」を苦痛に感じていた僕は、些細なケンカから「生きていたくない」と思うようになったんだと思います。
そんなことを考えたことはあったけど、家族から「大切にされていない」と思ったことも、自分を大切にしていないと思ったこともありませんでした。
それだけに、担任の先生からの言葉に
先生は、何であんなことを言ったんだろう?
と、ずっと疑問に思っていました。
でも今思えば、担任の先生は、小学生の頃から「生きていたくない」と感じてしまうような、僕の感性、繊細さ・危うさを見抜いていたのかもしれません。
②大切にする方法が分からない
先にも書きましたが、僕は特別つらい環境で育ってきたわけではありません。
決して裕福ではなかったし、当時ではまだ珍しかった、親の離婚と片親の家庭、母親の再婚というライフイベントはあったけど、ごく一般的な家庭の中で育ってきたと思っています。
兄からも、母からも、祖父母からも、父(実の父も育ての親の父も)にも、愛情を注がれて育てられてきたと思っています。
だから「大切にされている」という感覚がないわけでもない。
にもかかわらず、僕はずっと自分のことを大切にすることが出来てきませんでした。
③理解してもらえない自分は価値がない存在
では、なぜ人並みに愛情を感じていた僕が、自分を大切にすることが出来なかったのか?
それは、「理解してもらえない自分には価値がない」と感じていたからだと思います。
もちろん、小さい頃から明確に言葉として、そんなことを考えていたわけではありません。
今、当時を振り返れば、そう感じていたんだろう。
そして、今もそう感じているんだろう。
ということです。
実際、誰かに理解してもらえていようがいまいが、人の価値なんて変わるものじゃない!
頭ではそう理解しているんですが
大切な人にすら理解されない自分って、居る意味があるんだろうか…
という、「理屈ではない寂しさ」が、心にはずっとあるんだと思います。
だから、自分は大切にされる存在ではないと感じてしまい、自分のことを大切にしてあげることができなかったんだと思います。
6.まとめ・自分で自分を幸せにしてあげる
自分を大切にするためには
- 自分への声掛けを振り返り、良い言葉かけを意識する
- 大切な人と同じように、自分との小さい約束を守る
- 日常の当たり前の中に、「ありがとう」と言えることを探してみる
僕もまだまだ、意識しないと、元の「自分を大切にしない」自分に戻ってしまいます。
ですが、これを意識しながら、自分を大切にし続けて自分で自分を幸せにしてあげようと思います。
今までと違うことをしようとすると「違和感」が出てきます。
良い言葉かけや、当たり前に「ありがとう」という自分に違和感を感じるでしょう。
その違和感を乗り越えることで「習慣」になります。
でも、「習慣」になるまでには、時間が掛かるので、ゆっくりで良いので、無理せずに「習慣」にしていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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