【HSPだから幸せになれる!?】自分では気づいていないHSPの長所4選

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近年「HSP」「繊細さん」という言葉が広まっていき、それと同時に「HSPは生きづらい」という考え方も広まってしまったように感じます。

5人に1人といわれるHSPは、社会では少数派であり、繊細といわれる特性上、生きづらさを感じやすいのは確かです。

ですが
生きづらさだけに注目してしまうと、もったいないくらいの長所があります!

今回は僕の考えるHSPの長所4選について、紹介したいと思います。

あくまでも個人の意見であるため、この記事内容以外にもたくさんの長所がHSPにはあるということはご理解ください。

ですが
その分、他で紹介されている長所とは、少し違う視点からの解説になっていると思います。

自分の知らない長所が見つけられるかもしれませんので、良かったら最後まで読んでいってください。

目次

1.HSPの長所は豊かさと深さ

HSPは

  • クリエイティブ
  • 共感力が高い
  • 危機管理能力が高い

など、さまざまな長所が挙げられます。

今回、僕が挙げる長所は

・感性の豊かさ
・想像力の豊かさ
・視点の豊かさ
・気づきの深さ
・愛情深さ

以上の3つの「豊かさ」2つの「深さ」です。
この5つが、HSPの最大の長所だと考えます。

それぞれ詳しく解説していきます

①HSPの長所『感性の豊かさ』

万歳して喜ぶ男の子
HSPは、たくさん感動することができる
  • 自然のきれいさに感動する
  • 小説やドラマを見て、自分のことのようにキャラクターに感情移入できる
  • 絵や歌などの芸術に触れて感動する

こんな、誰もが経験したことある「感動」ですが、HSPの人は、些細なモノからたくさんのメッセージを受け取ることができるので、小さなことでも人一倍感動することができます

小さなことにも感動できるということは、いつもある「あたりまえ」に気付くことができます。
そして、その「あたりまえ」感謝をすることができるということです。

1)あたりまえの中の感動を受け取ることができること

山と川、野原の絵。
きれいな景色も感動できる

空が青くて「あたりまえ」

海があって「あたりまえ」

今日寝たら明日の朝起きることができるのが「あたりまえ」

日常は、こんな「あたりまえ」にあふれています。

ですが
これが「あたりまえ」ではないことを、本当はみんな知っているけど、忙しい毎日の中では気付きにくくなっているんです。

HSPは、そんな些細な「あたりまえ」に気付くことができるから、人一倍感動することができるんです。

2)たくさんのことに感謝することができる

感動とは感謝です

  • その景色に出会えたこと
  • そのシーンのキャラクターたちの想いを共感できたこと
  • 今日があること

そこに感謝があるから感動するんです

自分の中で、自覚できているか・自覚できていないかは別として、物事に感動できるほどの感謝を持つことができるということは人生の些細な幸せを見つけることができるという長所です。

些細なことにも幸せを感じられる人生は、とても豊かなものなのではないでしょうか。

②HSPの長所:想像力の豊かさ

考えすぎだよ

こうんなふうに人から言われて、悩んだ経験のあるHSPの人は多いと思います。

小さいことから、多くのことに思いを巡らせることができるのは、HSPの長所です

冒頭で出てきた「危機管理能力」も、この想像力の豊かさによるものです。
多くのリスクを想像することで、危機的状況を見つけることができるため得意といわれます。

想像力の豊かさを、悪い方に使ってしまうと

こんなことが起こったらどうしよう

と、不安を強くする原因になってしまいます。

しかし

次の休みはどこに行こうかなぁ

これプレゼントしたら喜んでくれるだろうな

というように、想像力の豊かさを上手く使うと、楽しさや嬉しさを強くすることができます。

両者の違いは、想像力を未来の「不安に使っているか」「期待に使っているか」の違いです。

不安が強いなと自覚した時には、意識的に未来の期待に想像力を使ってみましょう

③HSPの長所:視点の豊かさ

ミミズを見つけたフクロウ
鳥のような広い視野

自分のことを「変わってる」と思ったり、人からそう言われたことはありませんか?

HSPの人は感性が豊かで、自分の思考を深堀する分、人と視点や意見が違うということがあります

そのため
人とは違う=変わっている・変わり者と感じることがあるでしょう。

ですが
この「変わっている」は大きな長所です。

幼稚園、小・中・高では、どちらかと言えば個性よりも集団行動の大切さを教えられます。

しかし、大学や就職後では、急に個性や自己アピール、自分の主張をすることを求められ始めます。

「みんなと同じ」を求められていたところからの、急な方向転換。
個性や自己アピール、自分の主張をすることが上手くできない人は多いのは当然でしょう。

HSPは、自己主張は得意ではありませんが、人と違う視点・個性を発揮することは得意です!

社会に出たら、その人と違う視点はとても重宝されるので、どんどん出していきましょう。

1)みんな違ってみんな良い ―漫画もチームに同じ能力のキャラはいない―

たくさんの個性が集まって力を発揮することで、組織・チームは本来の力、もしくはそれ以上の力を発揮することができます

国民的アニメのワンピース。
そこに出てくるキャラクターは、みんな個性的です。

主人公のルフィの言葉にこんなものがあります。

何もできねェから、助けてもらうんだ
俺は剣術を使えねェんだコノヤロー
航海術も持ってねェし
料理も作れねェし
ウソも付けねェ
おれは、助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある

尾田栄一郎先生著『ONE PIECE』より

主人公のルフィは海賊の船長
ゾロは戦闘員で剣士
サンジは料理人
ナミは航海士
ウソップは狙撃手
チョッパーは船医
…など

全員、戦闘が強いわけではなく、それぞれに「できること」「できないこと」があります。
それぞれの「できない」を上手く補うことで、チーム(海賊)として大きな力を発揮しています。

スポーツ漫画でも、全員が「すべての能力値がMAX!」なんて主人公のチームはないでしょう。

5人が特化した能力を持っているチームのパラメータ
一人ひとりに特化した能力があるチームって「スポーツ漫画」あるある

上の図のように、ある能力が特化している人が集まって、チームとして高い能力を発揮する事の方が多いですよね。
現実世界でも、上手くいってる組織・チームというのはそういうものです。

MAXのパラメータ
上手くチームとして機能して、最大の能力を「チームとして」発揮できる

「変わり者」の変わっている部分を存分に発揮することで、組織・チームに貢献することができます!
組織やチームにとっては「変わり者」が居てくれた方が良いんです。

④HSPの長所:気づきの深さ

言われてもないことに気付いて

なんで分かったの!?

と、驚かれた経験がある人も多いのではないでしょうか?

例えば

  • 何かこぼしたことを察知して、サッとティッシュを渡す。
  • 「あの人まぶしそうだな」と気づいて、カーテンを閉めてあげる。

HSPの人は普通にやっている事ですが、実はこれってすごいことなんです!

この一連の動作を言語化すると

小さな動き・表情の変化・言動や声のトーンなどから、目の前の人が何を感じ、何を考えて、次に何をしようとしているのかを予測する

困っている本人よりも早くその答えにたどり着き行動に移す

といなります。

小さな気付きから、ここまで深く考察できることが、長所でないわけがありません。

深く気づけるからこそ、相手の「望み」に合わせることができるんです。

HSPは、その「気付きの」深さから、チームや組織の調整役になると、自分の能力を発揮しやすくなるかもしれませんね。

⑤HSPの長所:愛情深さ

小さなことに対して「感動」「感謝」することができ、小さなことから深い気づきを得られ、相手の感情や状況まで想像することができるHSP。
これらの特徴から、HSPは愛情深い人が多いです。

HSPの人は、相手の想いに対して感謝ができ、相手の想いや、その想いに至るまでの過程を想像し、豊かな想像力から「まるで自分が体験したかのうよに」想像することができます

そのため、相手の愛情をより深く理解し、その愛情を返そうとします

しかし
愛情深い分、傷つきやすさも持っているかもしれません。

ですが
多くの愛情は傷つきやすさ以上に、自分の幸せを助けるための糧となるはずです。

2.HSPだから感じていたつらさ

泣いているそらアイコン
もちろん「HSPだからこそ」のつらさもありました

ここまで、HSPの長所を書いてきましたが、元々そう考えることが出来ていたわけではありません。
つらい時期は長く、今もつらさを感じる時もあります

僕が感じていたHSPだから感じていたつらさは以下の通りです。

  • HSPの長所のせいでつらかった
  • 怒りっぽい(感情的になりやすい)

それぞれ具体的に書いていきます。

①HSPの長所のせいでつらかった

僕のつらさは、HSPの長所のせいだと思っています。

どういうこと!?

と思うかもしれませんが、自分の特性の受け止め方が、今とは違ったんだと思います。

特性の受け止め方については、こちらを読んでみてください

誰かに「変わっている」と言われれば、疎外感を感じる。
同じものに感動してもらえないことに、寂しさを感じる。
理解してもらえないことに、イライラを感じる。

感受性の豊かさも、気づきの深さも、愛情の深さも、HSPの長所を人間関係の負の感情を得るために、自分が不安になる要素を探すために使っていました。

②怒りっぽい

僕は、小さい頃から怒りっぽさに悩んできました

HSPの概念を知り、多くの刺激を受け取り、その刺激に反応しやすい自分を知りました。
怒りっぽい理由が分かったんです。

HSPは、小さい刺激に過剰に反応してしまう。
自分は刺激に対して、怒りとして反応してしまったんだ」ということが分かり、それに対応することが出来るようになったんだと思います。

しかし、反対に
思ったほど「怒り」に悩んでいるHSPに出会わないことで

あれ?自分はHSPではないのかもしれない…

と、やっと見つけた「自分を知る指針になるもの」が揺らぎ、新たな不安が生まれもしました。

今は、HSPという概念が大切なのではなく、HSPはあくまでも「自分の人生を楽にする1つの考え方に過ぎない」と思っています。
だから、HSPという概念だけにこだわらないと考えるようになりました。

3.つらいのはHSPだからではない

虹色の四つ葉のクローバー

HSPは生きづらい

繊細だからつらい

自分でそう思っていたり、そういう言葉を見聞きしたりしたことがある人も多いのではないでしょうか?

でも
それが正しいのだとしたら、HSPは常につらく、生きづらく、HSPである限り幸せになれないということになってしまいます。

HSPだからつらいわけではありません。
HSPであっても幸せに生きていくことはできます。

ここからは、そんな「幸せ」になる考え方を紹介していきます

①アランの幸福論

哲学者のアランは、幸福についてこう言っています。

人は幸福だから笑うのではない。
笑うから幸福なのだ。

人の行動・思考・感情は、それぞれ相関関係にあります。

アランのこの言葉は、行動とは感情に引っ張られる一方的な関係性ではなく、行動が感情を動かすこともできる関係性にあることを意味しています。

1)感情に合わせた行動をとっている

人は、感情に合わせた行動をとっています。

どういうことかというと、例えば落ち込んでいる人を想像してみてください。

その想像した人は、きっと下を向いて暗い表情をしているのではないでしょうか?

こんな感じに「落ち込んでいる人」は下を向いてるイメージですよね

反対に
元気いっぱい幸せな人を想像してみてください。

その人は、胸を張って上を向いて笑っているのではないでしょうか?

下を向きながら暗い表情で喜ぶこと。
反対に、上を向いて胸を張って笑顔で落ち込むこと。
これって、とても難しいことですよね。

このように、矛盾した行動と感情をとるのは難しいんです。

2)気分転換は行動を変えることによって、感情をコントロールしているということ

カラオケで歌う男性

では今度は、落ち込んでいるときに、カラオケに行って気分転換をしているところを想像してみてください。

大きな声を出して元気な曲を歌っていたら気持ちが前向きになった」という経験をした人もいるのではないでしょうか?

これは、元気に見えるような行動をとったことで、感情が「元気」に引っ張られたということです。

元気な曲を元気に歌うという「行動」を起こしたことで、その行動に「感情」がついてきたんですね。

このように、行動は「感情にコントロールされている」だけではなく、行動することで感情をコントロールすることができるんです。

つまり、幸福だから笑うのではなく、笑うという行動を起こすことで幸福感は得られるということです。

  

②Having・Doing・Beingで考える幸せ

幸福について、Having・Doing・Beingという考え方があります。

  • Having:○○を持っているから幸せ
  • Doing:○○をしているから幸せ
  • Being:存在しているから幸せ

と、僕は解釈しています。

それぞれ詳しく解説していきます。

1)Havingの場合 ―持っていなければ幸せではない―

Havingという考え方は、持っていることに注目した幸せです。

例えば

  • ブランド物を持っている自分は幸せ
  • 高級車に載っている自分は幸せ
  • 高層マンションに住めている自分は幸せ

という考え方になります。

もちろん、こういう幸せもあります。

こういうことに幸せを感じることが変!良くない!!

ということではありません。

しかし
「持っていること」に注目して幸せを感じているということは、持てなくなった瞬間、自分は幸せではなくなってしまうということになります。

つまり
持っていることだけに幸せを感じているのは、いつ失うか分からない。
失うかもしれない不安と隣り合わせの、とても不安定な幸せということです。

2)Doingの場合 ―していない自分は幸せではない―

Doingという考え方は、何かをしている自分に注目した幸せです。

たとえば僕は看護師ですが、看護師として人を助けることができることが幸せという考え方です。

この考え方の場合、看護師という職業ではなくなった瞬間、もしくは看護師として人を助けることができなくなった瞬間、この幸せは揺らいでしまします。

つまり、Having同様に不安定な幸せということになります

3)Beingの場合—自分は常に存在しているできている—

英語の「be」は存在するという意味が含まれています

つまり、Beingという考え方は、自分がここに存在することに幸せを感じるということです。

この考え方であれば、何かを持っていても、持っていなくても、何かをしていても、していなくても、その幸せが揺らぐことはありません。

人は存在しているだけで、多かれ少なかれ誰かに・何かに影響を与えています。

自分が生きている事で、何かの命を頂かなければならない。
自分が立っている、その後ろには影ができて、花や土に日が当たらない瞬間を作ってしまう。

影響を与えず生きていくことはできません。

存在しているだけで、どこかに所属していて、何かに依存していて、何かに影響を与えている。
そう考えると、自分の存在がそこに在ることに、感謝することができるのではないでしょうか。

そこに自分が存在していることだけでも、幸せと考えても良いんだと思います。

4.まとめ

自分がHSPであるなら、「そのHSPの特性を使いどう幸せになっていくか」を考えることが大切です。

今が辛いなと感じている人は、この記事を読んだことをきっかけに、「自分や自分の特性をどう使うか」「自分が幸せになるにはどうしたらいいのか」そう考えてみてください。

HSPだから生きづらいと、生きづらい理由を探すのではなく、幸せな理由を探してみましょう。
そして、行動を変えて、自分で幸せを感じられるようにコントロールしてみましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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