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国家試験って不安ですよね。
ただでさえプレッシャーがあるのに、最終学年もギリギリまで実習があって
試験勉強してる余裕なんてないよ…
僕は専門学校から、3年生で模試や負担の成績が思わしくない子たちに補習を依頼されたことがあります。
そのときに、苦手な内容を一人ひとりに合わせて教えながら、記憶の仕方や勉強の仕方を教えていました。
その結果、その子たちは、冬休みの間にどんどん成績が上がっていき、無事、国家試験に合格することができました。
今回は、そのときに教えていた「1か月で成績が上がっていった勉強法・試験対策」を紹介していこうと思います。
この記事を読むと、看護師国家試験に向けた
・勉強の仕方が分かる
・記憶のコツがわかる
・試験に挑むためのコツや注意点が分かる
・やる気が出ないときの対策が分かる
・勉強が苦手だなぁ
・間に合うか不安
・何から手を付けたらいいか分からない
こんなふうに感じている人は、良かったら参考にしてみてくださいね。
ちなみに
国家試験までにまだ乗り切らなきゃいけない実習があって、それどころじゃない…
という人は、こちらも併せて読んでみてください。
1.看護師国家試験に受かるための勉強方法
看護師国家試験に合格するための勉強法を、実戦形式で紹介します。
今回紹介する勉強法は、看護師をはじめ、さまざまな資格を取得してきた、「僕自身がやってきた勉強法」です。
勉強方法のひとつとして、ぜひ参考にしながら、実践してみてください。
- 過去問から4つの知識を身につける
- 必修問題をひたすら解く
- オリジナルの語呂合わせで覚える
- 法律や制度は、ラスト1ヵ月で暗記する
①過去問を1問解いて、4つの知識を身に付ける
過去問の「正解」の解答だけではなく、他の選択肢の解説と、その解説の見方も重要なポイントです。
看護師国家試験は、選択式の1問4~5択で問題が出ます。
つまり、1つの問題の中には4~5つ以上の知識が入っているんです。
基本的に、一度出た問題と同じ問題は出てきませんが、似ている問題はたくさんあります。
例えば、2019年に下のような問題が出題されました。
Q:障害されると四肢の運動失調が見られるのはどれか?
- 頭頂葉
- 海馬
- 中脳
- 小脳
答えは、4の小脳になるんですが、1問解いて「正解か不正解か」しか見ない人って、けっこう多いんです。
正解の解説しか見ないのは
すごくもったいない!
一度出た問題は出てこないと言いましたが
Q:小脳が障害されると見られるものはどれか?
- 失認…(これは頭頂葉)
- 記憶障害…(これは海馬)
- 姿勢反射障害(これは中脳)
- 四肢の運動失調(←これが正解)
Q:瞳孔反射異常や除脳硬直・姿勢反射異常・意識障害が見られるものはどれか?
- 頭頂葉
- 海馬
- 中脳(←これが正解)
- 小脳
このように、聞き方を変えて出題されることがあります。
1問解くときに、すべての選択肢に対して
①どこが間違っているのか・どこが合っているのか
⇩
②どこをどう変えれば正解になるのか
⇩
③別の答えが正解になるとしたら、どんな問題になるのか
考えながら解いていき、回答を見るときも同じように考えていくと、1つの問題で4つ、もしくはそれ以上の知識を身に付けることができます。
また、この方法で勉強しているうちに、出題者側のことも考えやすくなっていきます。
そうすると
あっ!この部分って問題に出しやすいかも
と気づきやすくもなるのです。
国家試験の勉強は、過去問を解いていくことがメインの勉強法になると思います。
でも、過去問を解いていく中で
「これだっ!!」
って、自信を持って答えられる問題って、どれくらいありますか?
少し厳しい言い方になるかもしれませんが、消去法を使って正解した問題は、その知識が合格レベルに達していないという証拠です。
自信を持って答えられる問題が少ないという方は、ぜひこの方法を試してみてください
②必修問題しか勝たん!—徹底して必修問題を解きまくる—
あくまでも個人的なおすすめにはなりますが、年明けくらいまでは「ひたすら必修問題を解きまくる!」で良いと思っています。
必修問題って、その名の通り「必ず習得していなければならない問題」です。
ボーダーラインの章でも解説しましたが、必ず習得していなければならない問題だから、合格のボーダーラインが厳しいんですよね。
必修問題を解きまくるメリットは
- 不安になりにくい
- 基礎ができていれば、応用は自然と解けていく
この2つです。
1)必修問題を解きまくっていれば不安になりにくい
必修をたくさん解くメリットは、不安になりにくくなることです。
僕は、ひたすら必修問題を解きまくっていたおかげで、模試では常にA判定を取ることができていました。
それでも、国家試験を受けた後の結果が出るまでの間は不安はいっぱいでした。
結局、不安になってるじゃん!
と思ったかもしれませんが、合格発表までの間は、やっぱりみんな不安なものです。
でも、「不安になる理由」が周り子たちとは違いました。
周りの子たちも、みんな不安でいっぱいでしたが、不安に感じる一番の理由は「必修問題がボーダーを割っていないか」でした。
僕も不安はありましたが、必修問題を解き続けてきたので、「必修がボーダーを割っている」という不安よりも「ケアレスミスでの失点」の方を心配していました。
いくら点数が良くても、「必修問題がダメなら不合格」というプレッシャーは、想像以上に大きいものです。
ちなみに僕は、必修問題7~8割、一般状況設定問題2~3割くらいのペースで勉強していました。
年明けくらいから徐々に、必修50:一般状況設定50、必修20:一般状況80のように問題を解く割合を変えていきました。
そして、国家試験の結果は必修満点でした。
僕も合格発表まで不安でしたが、みんなが不安になる「必修のボーダーを割っていないか」への不安が少なかった分、精神的に安定しやすかったと思います。
2)基礎ができていれば応用は自然と解けていく
必修問題を解き続けるメリットの2つ目は、基礎力がついていき解ける問題が増えていき、自信がついていくことです。
例えば、算数や数学の教科書って、基本的な問題を何問か練習で解いた後に、少し難しくなった応用問題が出てきますよね?
また、スポーツでも、いきなり難しい技術を教えてもらうのではなく、まず基本を教えてもらいます。
これは、基本ができていなければ応用はできないからですよね
看護師の勉強も同じです。
基本的な解剖学や生理学や専門用語を知らないと、応用(一般状況設定)は、全然解けません。
でも、勉強に焦ると、必修問題だけ解いてると不安になってきて、「一般・状況設定問題もたくさん解かないと!」って気持ちになっていきます。
- 焦って一般状況設定問題を解く
- 準備が整っていないから思ったより解けない
- 不正解が多いから自信を無くす
- 自信を無くすから焦る
- ①に戻る
こんな無限ループに陥ってしまいますよね。
焦らなくても、必修問題を自信もって解けるくらいの学力が身に付くと、自然と一般状況設定問題は解けていきます。
(状況設定問題に関しては読解力や想像力も必要にはなりますが)
試験勉強中の自信をつけるためにも、合格発表までの間の不安対策にも、必修問題をひたすら解きまくることをおすすめします。
③オリジナルの語呂合わせで覚える
オランダのリスは低血糖ー!!
これは一緒に勉強していた友達が、隣でやっていた勉強法なんですが…
勉強している隣で呪文のように唱えてたので、めっちゃ聞こえてきましたwww
オランザピンとリスパダールという薬には、副作用に低血糖があるんですが、それを覚えるためのオリジナルな語呂合わせでした。
リズムであったり、音や語感であったり、語呂合わせは、とにかく覚えやすいですよね。
ネットで調べると、たくさん語呂合わせがあるので、それを使って覚えるのも良いんですが、自分で考えたような語呂合わせの方が、より記憶に残りやすくなります。
別の章で詳しく解説しますが、自分で考えた方がエピソード記憶になりやすく、記憶に定着しやすいんです。
試験当日に、「オランダのリスは低血糖」以外にも、友達が作った語呂合わせを思い出して、助けられた問題が1問ありました。
そのときも、隣で呪文詠唱していた友達の姿も、一緒に思い出していましたwww
語呂合わせは良くないっていう意見も聞きますが、僕は、試験勉強に関しては「アリ」だと思っています。
語呂合わせで覚えると、機序や根拠などを覚えられないので、実践のときには思考できなくなる(使いづらい)というデメリットはあります。
ですが、そもそも「実践」って、看護師免許が取れないと訪れないものなので…
もし、語呂合わせで覚えたことが実践で使えずに困るのなら、実践するときに覚え直せばいいんです。
まずは、試験に合格することが目標なので♪
④法律や制度などの暗記は『ラスト1ヵ月』に集中する
僕は解剖生理や病態生理は得意でしたが、法律や制度、統計がすごく苦手でした。
(苦手というか、嫌いだから全然覚えられない)
法律や制度、統計などの、いわゆる「暗記モノ」の攻略は、なるべく試験日に近い方が良いです。
理由としては、暗記したものって使う機会が少なければ、どんどん忘れていってしまうからです。
いくら過去問をたくさん解いているといっても、法律や制度などの問題は、解剖生理や病態生理に比べれば出題数が少ないので、暗記した知識を使う機会も当然少なくなります。
正直、臨床に出てからも、比較的使う機会が少ない(ソーシャルワーカーさんとか他に専門家がいるので)法律や制度に
長期記憶にするための時間を使うくらいなら、個人的には解剖生理や病態生理を覚えるのに時間を使う方が、現実的だと思っています。
余裕があったり、気分転換をしたりするために、暗記モノをするのは良いと思います。
ですが、何か月も前から暗記を始めるよりは、ラスト1ヵ月くらいからの短期集中で勉強することをおすすめします。
2.看護師国家試験に向けた「勉強するための心得」
試験当日までやる気を維持するって、口で言うほど簡単なことではありません。
学校に行ってるならまだしも、浪人生のように1人で勉強するとなるとなおさらです。
また、年明けからは、登校日がほとんどなくなり、自分だけで勉強をしなければならないという学校も多く、1人で勉強しているという人も多いでしょう。
1人で勉強を続けていくためには、やる気を維持するための工夫をすることが大切です。
そして、周りやSNSなどの言葉に惑わされない心も必要です。
そこで、ここからは看護師国家試験に向けて覚えておいて欲しいことを紹介していきたいと思います。
①やることは1つに絞る
QBやレビューブックを使っていることが多いと思いますが、いろんなものに手を出すくらいなら
QBとレビューブックだけ使う
というように、やることはできるだけ絞りましょう。
本屋さんに行くと、いろんな参考書が売っていますよね。
どの参考書も良く見えるし、不安になるとたくさん買いたくなります。
でも
不安でたくさん参考書を買った結果、「どれも中途半端に手をつけて、やりきれなかった。」なんて失敗はよくある話です。
参考書や予想問題を買って勉強すること自体は、全く悪いことではありません。
ですが、今使っているものが終わっていないのであれば、その参考書や問題集をやり切ってから、次の参考書や問題集に取り掛かった方が効率的で、最後までやりきったことで自信にも繋がります。
②成功曲線について知っておく ―続けていれば点数は上がる―
勉強するうえで覚えておいて欲しいことは「すぐに結果にはつながらない」「努力していると、ある時、急に成績が伸びる瞬間がある」ということです。
勉強しているときに
こんなに頑張ってるのに、何で結果が出ないの!?
と、悔しく思ったことはありませんか?
頑張って勉強しているのに、自分の思ったように成長ってしていってくれないですよね?
実は、成功までの過程って、真っすぐ順調に進んでいかないんです。
下の図を見てください
この図は成長曲線と呼ばれるもので、この成功曲線というは、「何かを習得したり成功したりするまでの
成長の仕方」をグラフで表したものです。
図のように、イメージでは、黒線のように真っすぐ成長すると考えがちですが、実際に成長するときは、赤線のように「あるとき・突然」グググッと成長していくんです。
勉強をしていると、「勉強をした分、すぐに結果が付いてくる」と思いがちですが、実は最初は全く結果が付いてこない時期があります。
習い事をしたことがある人は、思い出してみてください。
例えば、ピアノの習い事をしてたとして、始めから上手くはできなかったはずですよね?
でも、続けていたら、いつの間にかできるようになっていた!っていう経験があると思います。
勉強も同じで、続けているとあるとき突然点数が取れる・問題がスラスラ解けるようになります。
なので、最初のうちの模試の点数や過去問が、スラスラ解けないことに、一喜一憂しなくて大丈夫です。
続けていれば、必ず点数は上がっていきます!
③「国試落ちれば、ただの人」なんて言葉は無視しよう
国試落ちければ、ただの人
こんな言葉を聞いたことがあるでしょうか?
僕たちは学校で言われたし、「言われた」という人もたくさんいました。
これは、「看護師国家試験に合格しなければ看護師にはなれない!」つまり、「看護師ではないただの人なんだ」という意味です。
こういったプレッシャーを掛けることで、頑張らせようという言葉らしいんですよね。
でも
これって本当に酷い言葉だと思うし、言われた側からすれば「むしろ逆効果だわっ!!」って、ツッコミたくなります。
嫌な話になりますが、合格率90%ということは、どうしても10%の人は不合格になってしまうという現実があるということです。
でも
仮に浪人になって、もう1年頑張った経験は「ただの人」という言葉で表すことができないほどの努力の1年のはずです。
その努力とその経験が活きるときは必ずあります。
人生無駄な時間なんてありません。
どんなときでも、あなたの価値は変わらないし、努力は裏切らないので、こんな言葉にどうか惑わされないでください。
④あきらめも肝心!
国家試験対策の先生をしていたときに、学生さんから
「難病ってどこ覚えたらいいですか?」
って質問されたことがあります。
僕は正直、難病の分野を集中して勉強をしたことはありません。
(もちろん臨床に出てから受け持ち患者さんが該当していれば勉強しましたが)
知識として大事ですが、試験対策として考えるのであれば、「難病」は1・2問出るか出ないか位の分野です。
しかも、数ある難病の中から1つの疾患がピックアップされて、そこから1・2問です。
出るかどうか分からない1・2問のために時間を割くより、他の知識をつける時間に回す方が効率的です。
そういった意味で、割り切って「諦めるところは諦めるのが肝心」だと思っています。
ちなみに、難病のどこを覚えればいいかという質問に答えるのであれば、「それぞれの代表的な症状を覚える」ですね。
3.やる気が出ないときの対策
国家試験までの数か月の間には、やる気が出ない時期が、だいたいみんなに一度は訪れます。
焦ってるのにやる気が出ない
というように、僕も国家試験の勉強をしていたとき、やる気が出なくて困った経験があります。
勉強得意な人や、勉強慣れしている人からすると
いや、普通に勉強すればいいじゃん!!
と思うかもしれませんが、意外と「焦っているのに、なぜかやる気が出ない」という状態から立ち上がるのって難しいんです。
ここからは、そんなやる気が出なくなったときの対処法を具体的に書いていきます。
①本を開く・机に向かう —勉強を習慣化させる—
人間は「習慣」の生き物です。
上手く習慣にすることができれば、やる気に左右されることなく勉強することもできます。
では、うまく習慣化するにはどうすればいいのか?
習慣にするコツは
- とことんハードルを下げること
- 無理やりやる気を出そうとしないこと
この2つを意識することです
そこで試してもらいたいのが、ただ本を開くだけ・机に向かって座るだけ!
たったそれだけ?
って思うかもしれませんが、これくらいハードルが低い方が良いんです。
だって誰でも・いつでもできるから。
そしてこれくらい低いハードルだと動けるので、動き出せたらこっちのもの!
やる始めることで、その先も簡単に動くことができるようになるんです。
勉強のやる気が出ないときに、無理やりにやる気を出そうとすると、気持ちも体もついてこなくて、余計にやる気が出なくなってしまいます。
やる気は、車や電車に似ています。
重い車や電車を動かすために、一番力が必要なのは、発車するときです。
発車するとき=止まっている状態から、動き出すときですね。
動き始めは力を使いますが、走り始めると、そこからの力はm比較的必要なくなります。
人も同じで、動き始めは大変ですが、動き始めてしまうと意外と動くことが出来ます。
「お風呂入るのめんどくさいな」って思って動けないけど、動き始めたら「お風呂気持ちい~♪」って、その後スムーズに動けるのも同じですね。
簡単なのに意外と効果のある方法なので、やる気が出ない・何も手につかないというときに試してみてください。
②ご褒美を用意する
「テストで良い点数取れたら、おもちゃ買ってあげる」
こう言われて、やる気が出た経験があるという人は多いのではないでしょうか?
教育上、良いか悪いかという話は置いておいたとして、やる気に関してはとても効果のある方法というのは、みなさん実感していることだと思います。
この「ご褒美でやる気を出す」という方法。
ご褒美は、大きくなくて大丈夫です。
例えば
- チョコレートやプリンを食べていい
- ゲームをしていい
- 漫画を読んでいい
のような「ちょっとしたご褒美」でも十分効果があります。
1)人がゲームにハマる理由
僕は、昔からゲームが好きなんですが、人がゲームにハマる理由も、この「ご褒美」にあります。
何かを達成するとアイテムが貰えたり、主人公が強くなったり、ゲーム内のキャラと仲良くなれたり…。
ゲームの中は小さいものから大きいものまで、様々な「ご褒美」が用意されています。
このご褒美につられて、みんなゲームにハマっていくというわけです。
(レアなアイテムをゲットできたことを人に自慢することなどで、承認欲求を満たせるというような他の理由もありますけどね)
ゲームをしたことがあるという人なら、この「ゲーム内のご褒美」がどれだけ効果的なのか、分かると思います。
勉強も、小さくても良いので「ご褒美」をゲームのようにたくさん用意しておくと、やる気が長続きします。
③漫画を読む
やる気が出ないときは、気分転換に医療系の漫画を読むのもおすすめです。
これは僕が学生時代ずっとやっていた方法です。
僕は、小中高と勉強に全く力を入れていませんでした。
一度、社会人になってから看護師を目指したということもあり、勉強から離れていた時間も長く、基礎学力も低く、勉強の仕方も全然分かっていませんでした。なんか字にすると絶望的www
だから、看護学校では必死に勉強しまくったんですが、人の集中力もやる気も、そんなに続くものではありませんでした。
けっこう頻繁に、やる気が出なくなるんですよね。
そんなとき
好きな漫画の時間も勉強できれば、一石二鳥じゃんっ!!
と思いつき、やる気が出なくなったときは、医療系漫画を読むようになりました。
- 気分転換ができる
- 知識が付く
- ストーリーで覚えられるので記憶の定着に良い
- 個人的には、かなりおすすめの方法でした。
このようなメリットがあり、勉強を兼ねて漫画を読むことは、個人的には、かなりオススメな方法です。
④友達と比べない
勉強の進み具合や模試の結果を、友達と比べて落ち込んでしまうことってよくありますよね?
しかし
勉強のペースは人それぞれなので、人と比べずに自分に合ったペースでするべきです。
自分が不安なのと同じで、友達も不安です。
だから
自信持てる何かを、みんな常に探しています
テストの点数を知りたがったり、自分の試験勉強の進行状況を伝えてきたり…。
こういった行動は、無意識にその自分が自信を持てる理由を探しているんです。
自信がない人の場合は、自分と同じような仲間を探している行為です。
※無意識なので悪意があるわけではないです
だから
友達が聞いてきたことに、自分の方が良くない結果だとしても気にしなくて良いんです。
自分には自分のペースがあって、勉強の結果はまだ出てきていないだけなので。
そして
基本的に試験というのは、他の人の点数の高さ・低さは関係なく、自分自身の点数で合否が決まるものです。
友達が良い点数を取ったからといって、あなたの点数が下がるわけではありません。
試験当日に一緒に合格のボーダーラインを超えていればいいだけの話なで、今までの過程を比べて落ち込まなくて大丈夫です。
⑤あえて中途半端に終わらせる―ゼイガルニク効果―
漫画やアニメ、ドラマを見ているときに
あー!!良い所だったのにぃ!
早く次を観たい!
って思ったことありませんか?
人は中途半端なものを見ると「早く完成・完結させたい」と感じる性質があります。
これを心理学では「ゼイガルニク効果」といいます。
漫画やアニメ、ドラマが良い所で終わるのは、この性質を利用したものです。
この性質を上手く使うことで、勉強に気持ちを向けやすくなります。
「きりが良いから、この章は終わらせよう」
「あと少しで20時だから、そこまで頑張ろう」
と、これまで「キリの良いところ」を目標にしていた方は、中途半端な所で、あえて終わらせてみましょう。
そうすると
なんか気持ち悪い
早く終わらせたい
という気持ちになり、勉強のやる気が出てきやすくなります。
4.勉強が苦手な人向け「記憶のコツ」
どんなふうに勉強を進めていけば良いかは分かってるけど
- 勉強自体が苦手
- 覚えるのが得意じゃない
という人も多いと思います。
ここからは勉強に必要な記憶のコツ、「こうすれば覚えられる!」という具体的な方法を伝えていきます。
①15分繰り返し勉強法
復習ってどんなタイミングでしていますか?
翌日やったり、その日の最後にやったり、人それぞれだと思いますが、僕は15分くらいを目安に復習するようにしています。
その理由は、記憶のメカニズムと集中力の持続時間に関係しています。
1)エビングハウスの忘却曲線
下の図を見てください。
この図はエビングハウスの忘却曲線といわれる、「時間経過に対して、どれくらい忘れていくか」を表した図です。
人は20分くらいすると42%のことを忘れてしまうことが分かります。
つまり、20分で、約半分も忘れてしまうんです。
ですが、この曲線を緩やかにする=忘れにくくする方法があります。
それは復習をすることです。
復習のタイミングは20分以内が効果的です。
なので僕は、15分くらいで復習するようにしています。
※あれ?なんで20分じゃなくて15分?と思いますよね。それはこのまま読んでいくと分かるので、今は「20分以内が効果的」と覚えておいてください。
2)ポモドーロ法
ポモドーロ法といって、「25分集中して5分休憩する」という30分を1セットとして繰り返し作業を行う方法(集中法)があります。
このポモドーロ法は、短い時間に作業と休憩が入っているため、メリハリがつき作業効率が上がる・集中しやすいというメリットがあります。
しかし、人の集中力は90分が限界といわれていて、15分くらいが無理なく集中できる時間ともいわれています。
(集中が続く時間には8秒とか3分とか諸説あります)
僕は好きなことへの集中力は高いのですが、苦手なことに対しては、25分も続かないこともあります。
そのため、ポモドーロ法より少し短い「15分」に設定して勉強をするようにしていました。
②寝る前と起きた直後の見直し
「人は寝ているときに記憶を定着させる」という話を聞いたことあるでしょうか?
「夢は、その記憶を定着させるために見ているのではないか」ともいわれています。
これを聞いて始めたのが「寝る前の復習と、起きた直後の見直し」です。
テスト前の暗記などにも使ったんですが、覚えにくい所・間違えたところなどを簡単にメモしておいて、ベッドに横になって寝る前に一通り見ます。
そのまま枕元に置いておいて、次の日の朝、起きてすぐにもう一度メモを見直して復習する。
(布団から出ずに、目が覚めてそのままやってました)
この勉強法は、自分では「効果があった」と感じた方法なので、良かったら試してみてください。
③ストーリーをイメージして覚える
「覚えてしりとり」をやったことありますか?
普通のしりとりに暗記が加わったゲームで、例えば、リンゴから始まったとしたら、次の人は「リンゴ、ゴリラ」。
その次の人は「リンゴ、ゴリラ、ラッパ」…のように、最初から全部言えないと負けになるしりとりです。
これを単に言葉だけで覚えると、20個くらいでだいたい限界が来ます。
※もちろん個人差はあります
ですが
「リンゴをゴリラが食べてるところを別のゴリラがラッパを吹いて応援してる」
というように、映像とストーリーを加えて覚えると、ビックリするくらい覚えていられます。
友達と実験したら、40個以上しりとりが続いても、まだ終わりませんでした。
語呂合わせの暗記などにも使えますが、何かを覚える時はストーリー仕立てにしてイメージするという方法はとても有効です。
④楽しい・嬉しいなどポジティブな気持ちとセットにする
勉強は、楽しみながらリラックスした気持ちですると、いつも以上に覚えるのが楽になります。
記憶に残っていることって、そこに必ず「感情の動き」があります。
感情の動きが、大きければ大きいほど、記憶に残りやすいものです。
怒られて勉強をしたときや、怒られながら仕事を教えてもらったときって、全然覚えられませんよね?
このように、記憶は精神状態に大きく影響を受けるます。
精神状態が安定した、リラックスした状態の方が、記憶は定着しやすくなるということです。
ちなみに僕の場合は
法律や制度・統計が苦手で、嫌々勉強していたから
覚えられなかったということですね
⑤友達と教え合う
記憶を定着させるにはアウトプットが大事といわれます。
アウトプットの方法はたくさんありますが、一番のおすすめは「友達と教え合うこと」です
※友達に会えない時は家族でも、もちろん大丈夫です
記憶には短期記憶と長期記憶があります。
そして、長期記憶の中には「エピソード記憶」というものがあります。
昨日の夕飯何食べたかは忘れてしまうのに、小さい頃の楽しかった思い出や怖かった思い出って、何年も経ってるのに覚えていますよね?
エピソード記憶とは、その名の通りエピソードで覚えている記憶のことで、日常である「昨日の夕飯」に比べて、「小さい頃の思い出」は、1つのエピソードなので長期記憶になりやすいということです。
ただ1人で黙々と勉強をしているとエピソードになりませんが、友達と教え合った思い出はエピソードなので、記憶に残りやすくなります。
友達と教え合ったときの感情や風景、匂いや気温など五感を含めて覚えておくと、より鮮明に思い出しやすくなります。
また
1つ前の項目の「ポジティブな気持ちとセットにする」にも関連してくることですが、楽しく教え合った「ポジティブな感情」も、記憶の定着に役立ってくれます。
友達と教え合うことは
- アウトプット
- エピソード記憶
- ポジティブな感情・リラックス
このような要素から、試験勉強にとてもおすすめの方法です。
5.看護師国家試験について
ここからは、目標となる看護師国家試験について簡単に説明していきます。
- 試験の日程
- 合格率とボーダーライン
それぞれ紹介していきます。
①2025年第114回看護師国家試験と合格発表の日程について
みなさん
国家試験お疲れさまでした!
2025年(令和7年)の第114看護師国家試験の試験日は2月16日(日曜日)
合格発表は3月24日(月曜日)の14時に、厚生労働省のHP上で発表されます。
⇩こちらに厚生労働省ホームページのリンクを張っておきます⇩
②ボーダーラインと合格率
次に、みなさんが気になる「ボーダーライン・合格率」について、簡単に解説します。
1)ボーダーライン
看護師国家試験は
- 必修問題
- 一般問題
- 状況設定問題
の3つで構成されています
必修問題は80%以上の正答率がないと、他の一般・状況設定がいくら満点であっても、不合格になってしまう怖い問題です。
必修問題は50問あるため、40/50問 正解しなければなりません。
一般・状況設定のボーダーラインは、毎年変わります。
(ここで合格率が調整されていると思われます)
だいたい65%前後の正答率が、ボーダーラインになっています。
2)合格率
一般・状況設定の説明で軽く触れましたが、合格率は例年80~90%程度です。
平成22年から令和元年までの10年間を見てみると
- 平均90.35%
- 最高合格率94.3%(平成28年)
- 最低合格率88.8%(平成24年)
となっています。
【番外編】「楽勝じゃん」って言わるのはムカつく!
よくある話ですが
看護師国家試験は
合格率が90%の国家試験なんだ
と、看護学生以外の人に話すと
なんだwww
じゃあ、楽勝じゃんwww
って言われることがあります。
※自分も言われたけどSNSでもよく見かける
でも
「もしかしたら自分が残りの10%に入るんじゃないか」っていう不安が必ずあるから、安心なんてできないんですよね。
精神衛生上、そんな共感能力のない人とは、縁を切るまではいかないまでも、試験が終わるまでは距離を置いた方が良いかもしれませんね。
余計な一言で不安を煽らないでほしい…
この想いに共感してくれる先輩や、同級生はたくさんいるので、こんなことを言われたら、同じ立場の人に話をして、共感してもらいましょう。
6.まとめ
ここで紹介してきたことは、すべて僕が実践してきて
効果があった!
と実感できたものばかりです。
僕は、自分に自信がないので、資格を取ることで自信を保ってきました。
なので、看護師免許以外にも、たくさんの資格を取ってきました。
勉強法には、合う・合わないがあると思いますが、1つでも何か参考になるものがあればいいなと思います。
僕の友達の話ですが、専門学校3年の10月くらいの模試で、30000人中、29000位以下を取ってしまった子がいました。
30000人の1割より下、つまり看護師国家試験の不合格ラインである「下1割」に入ってしまったんです。
その子が勉強を本格的に始めたのは、12月くらいだったと思います。
すごく必死に頑張ったおかげで、その子は無事合格をしました!
だからみんなも
それくらいから始めれば大丈夫だよ
なんて無責任なことは言えませんが、それでも頑張れば間に合うんだよ!という1つの指標にはなるかと思います。
焦り過ぎず、不安になり過ぎず、残りの時間を頑張ってください。
皆さんの成功を願っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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