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HSPの人の中には、なぜ「生きづらい」「自分は不幸だ」と感じている人が多いのでしょうか?
近年、HSPという言葉がいっきに日本に広がりました。
書籍も多く出て「繊細さん」という別称も生まれていく中で
「HSPは繊細で傷つきやすい人たち」
「ちょっと扱いがめんどくさい人たち」
といったように、HSPに対してネガティブな印象を持っている人も少なくありません。
また、HSPは4人に1人と言われており、マイノリティであるため、「他の人とは違う人」という印象を持たれやすくもあります。(体感的には「本当に4人に1人もいる?もっと少なくね?」って感じますが)
HSPは、これらの環境的な要因と、その自身の特徴で、生きづらさを感じてしまいます。
では、そんな中でHSPの人たちが幸せを感じるためには、どうしたら良いのでしょうか?
今回は「HSPの人生を不幸にする3つの原因」と「HSPが幸せになる方法」について紹介します。
HSPの特徴については、こちらの記事にまとめてあります。
1.生きるのがつらいと感じてしまうのは敏感さの使い方が間違っているから
HSPは4人に1人いると言われています。
日本は右利きの人が多いから、右利きが基準となった社会が作られています。
それと同じように、少数派であるHSPは「基準」になっていないため、生きづらさを感じやすいんです。
では、HSPの人は、具体的にどんなことが原因で、生きづらさを感じるのでしょうか?
それは
- ネガティブな情報だけにHSPの能力を発揮している
- ネガティブに注目しすぎている
- HSPの能力を過信している
これら3つが原因であると、今までのご相談や自分の経験から感じています。
①生きるのがつらいのはネガティブな情報にだけHSPの能力を発揮している
HSPには、「些細な刺激を察知しやすい」「深く考える」などの特徴があります。
こういった特徴を、相手の不機嫌さを察知するためだけに使っていませんか?
例えば、声や話し方、表情などから
あれ?もしかして、この人…機嫌悪い?
というように、些細な変化や違和感から、人の感情を読み取ることができます。
これは、HSPの人が持つ、「些細な刺激を察知しやすい」「深く考える」という能力のおかげです。
ここで、普段の自分を少し振り返ってみてください。
このような、「些細な刺激を察知しやすい」「深く考える」などのHSPの能力を、人の「ネガティブな感情」を探すことに使っている機会が多くないでしょうか?
今日、大好きな○○さん機嫌良いかなぁ?
といように、好きな人のポジティブな感情を探すより
あぁ、今日苦手な■■さんと勤務一緒だ…。機嫌悪くないかな…?
というように、苦手な人のネガティブな感情を、あえて探していませんか?
危機管理能力の高いHSPの人たちは、このようにして前もって「苦手な人が機嫌が悪い」という「リスク」を察知して、対策を立てようとします。
それ自体は、とても大切なことです。
しかし、せっかく敏感に多くの情報をキャッチできるのに、ネガティブな感情にばかり意識を向けてしまうのは、自分の気持ちを下げてしまう、必要以上に自分を緊張させてしまいます。
とても、もったいないですよね。
ネガティブな感情だけでなく、相手のポジティブな感情を探すことも意識的に取り入れてみましょう。
②生きるのがつらい時は自分の意識の向きを確認してみる
「ネガティブな感情ばかりに意識を向けてしまう」という話をしました。
日ごろから、ネガティブな意見、ネガティブな情報だけに気持ちを引きずられているということはありませんか?
ちょっと想像してみてください。
あなたは、生まれて初めてショートヘアに挑戦しました。
似合ってるね!
めっちゃ可愛い
いいね!どこの美容院行っているの?
など、会う人みんなに褒められました。
ですが
は?全然似合ってないし…。
と、少し離れたところから、不機嫌そうな声で嫌味が聞こえてきました。
さて、この日のあなたは、この後1日どんな気分で過ごしますか?
「嫌味で不愉快な気分になって、それを1日引きずってしまう」と思った人も多いでしょう。
この日20人の人に会って、19人の人に髪形を褒めてもらっていたのに、たった1人の「似合わない」にだけ注目してしまう。
日常的にこんなことよくありませんか?
特にHSPは、「深く考える」「感情に反応しやすい」「共感力が高い」という特徴があるため、集中力が高く、1つの感情に注目しやすい傾向にあります。
ですが、わざわざその特別な能力を、たった1/20の人が言ったネガティブな情報に使わなくても良いですよね。
ネガティブな情報を気にしないというのは、意外と難しいことです。
でも、「ネガティブな情報もあるけど、ポジティブな情報もあったよね」と、別の視点、別の注目できることを自分で探すことはできます。
ネガティブな意見を引きずってるなと気づいたら、自分に「本当にネガティブな意見だけだった?」と問いかけてみると良いですね。
③HSPの能力を過信しているとつらくなる
HSPの人は察知能力が高く
え?すごい!
なんで分かったの?エスパーなの!?
と言われたことがあるという人も多いでしょう。
そのため、自分の予測や感じ取ったことに対して、自信を持っているという人も少なくありません。
しかし、ここが落とし穴です。
その「予測」、本当に当たってますか?
先にお伝えしたように、HSPは察知能力が高いため、人の感情や、今何が欲しいか、何をしたいのか…など、さまざまなことを、表情や言動から読み解きます。
そして、その予測は高い確率で当たります。
しかし、そのせいで、自分の予測が「予測」ではなく、「確定した事実」であるかのように、無意識に思ってしまうことがあります。
きっと、相手はこう思っている
こう考えているに違いない
特にネガティブな情報に対しては、より思い込みやすくなってしまうでしょう。
先ほどのショートカットに初挑戦した話を例にとって解説します。
皆から褒められたけど、1人だけ話しかけてこない子がいました。
その子は、何も言わなかったけど不機嫌そうにしていて、一度こっちを見て目が合ったけど、プイッとすぐに違う方を向いてしまいました。
今度は、言葉は発していません。
不機嫌そうな態度だっただけです。
もしかしたら、たまたま今日は機嫌が悪かっただけかもしれません。
そもそも機嫌が悪かったのではなく、体調が悪かったのかもしれません。
でも
あの子絶対、私のこと嫌ってるよな
「似合わない髪形なのにチヤホヤされていい気になってる」とか思ってそう…
というように、予測する…なんてことありませんか?
「予測」は、あくまでも「予測」です。
いくら正答率が高くても、HSPは魔法使いや予言者ではありません。
当たり前ですが「予測」を外すこともありますよね。
自分が考えていることが「予測」なのか、それとも本当に起きている「事実」なのか。
ここをしっかり分けて考えいくことが大切です。
2.HSPが生きるのがつらいと感じたときの対処法
ここからは、HSPの人が、自分たちの能力を良い方に使って幸せになるための方法を2つ紹介します。
- 嬉しいこと・楽しいことに目を向ける
- 「とは限らない」という考えも持ってみる
それぞれ解説していきます。
①嬉しいことや楽しいことに意識を向けることに集中する
途中でも解説しましたが、どうせ目を向けるのなら嫌なことよりも、嬉しいことや楽しいことに目を向けましょう。
たくさんある出来事の中から、嫌なことを見つけて、そこに注目して気持ちが落ち込んだことがある。
それなら、反対のたくさんの出来事の中から、たった1つの嬉しいこや楽しいことを見つけて、そこに注目して気持ちを上げることもできるはずです。
思考は習慣なので、今まで嫌なことに目を向けることが多いと、嬉しいことや楽しいことに目を向けることが難しく感じるかもしれません。
ですが、習慣は繰り返していくことで、必ずできるようになります。
まずは「意識してみる」から始めてみましょう。
②「〇〇とは限らない」という考えも持ってみる
「予測」を起きている事実と思い込みやすい人は、「○○とは限らない」と考えてみましょう。
今考えていることが、事実「とは限らない」
そう考えることで、他の選択肢を考えられるようになります。
また、この「○○とは限らない」という自分への問いかけは、ネガティブ思考に困っている人にも有効です。
あぁ、絶対良くないことが起こる…。最悪だ…。
なんて思ったとしても、これもあくまでも今までの経験からの「予測」。
まだ起きていない「未来」の話です。
「起こるとは限らない」未来の話ということです。
思い込みやすい人、ネガティブ思考な人は、「○○とは限らない」と唱えてみましょう。
3.まとめ
人より敏感なHSPの人は、敏感に察知してしまう分、生きづらさを感じやすいかもしれません。
ですが、これは敏感さを「生きづらさを感じる」ことに使ってしまっているからだと、僕は思っています。
車や刃物も、使い方によっては便利な道具になったり、危険なモノになったりしますよね?
それと同じではないでしょうか。
もちろん、この世の中はマイノリティに沿って作られてはいないため、生きづらさを感じやすいのは事実です。
これは今すぐに変えることはできません。
ですが、生きづらさに注目するか、その中でも「嬉しいこと、楽しいこと」に注目して幸せを感じるかは、自分で選択する余地はあります。
せっかく持って生まれた高い能力です。
自分を幸せにするために、自分で選択して使っていきましょう。
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