大切な人を亡くしてしまった、大切なモノを失ってしまった人へ

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「グリーフケア」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

grief(グリーフ)を調べてみると

(死別・後悔・絶望などによる)深い悲しみ、悲痛、悲しみのもと

英語「grief」の意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書 より引用

とあります

つまり「グリーフケア」というのは、身近な方が亡くなられてしまったという、喪失体験に対して深い悲しみから立ち直ること。
または、それを受け入れていくために行うサポートのことをいいます。

僕は、看護師として病院で働いている中で、多くの「喪失体験」を目にしてきました。
そして、自分にも、病院という組織にも「グリーフケアが足りていない」と感じ、グリーフケアについて学んできました。

グリーフケアは特別な体験ではありますが、誰にでも・いつでも起こり得る身近なことでもあります。

今回は、そんな「グリーフケア」について書いていきたいと思います。

目次

1.病院でのグリーフケア

病室のベッドのイラスト

看護学生時代、「グリーフケアは看護師として大切なケアの一つ」と言われてきました。

しかし、実際に病院では、ご家族(や身近な)方に対して、関われる時間は、患者様のお迎えが来るまでの間。
これは、とても短い時間です。
医療者にとっても、ご家族にとっても。

ただでさえ短い時間の中、他の患者様のことも、同時に看なければならないという状況で、グリーフケアをしなければならない。
どこの病院でも、圧倒的に関わる時間が足りていないというのが、現状だと思います。

また、亡くなった患者様が、ご自宅にお帰りになると、病院側から関わる機会はほぼ無くなってしまいます。
そうすると、何かの理由でご家族が、病院に来た時しかケアを行うことができません。

グリーフケアというものは、その瞬間にだけ必要なものではありません。
必要となる期間は人によって違いがありますが、その後も継続していかなければならないケアです。

しかし、今の病院のシステムでは、その後も継続して関わってグリーフケアを行っていくことが、とても難しいという課題があります。

こういった、グリーフケアが不足している現状と、病院で勤務していた時に感じていた十分にグリーフケアが
できなかった後悔が、僕の中にはあります。

こういった経験から、僕は、「いつでもグリーフケアができるような環境を作ろう」と思い、勉強して資格を取って起業をしました。

グリーフケアのご依頼は、こちらからどうぞ

2.死別だけが「グリーフ」じゃない —コロナも失恋も喪失体験—


冒頭で、「グリーフとは大切な人を亡くした喪失体験それに伴う悲嘆」を指すと説明しました。

この「グリーフ」という言葉の意味を、学生時代に初めて聞いたときから

グリーフって、誰かが亡くなった時以外も、含まれるんじゃない??

という疑問を持っていました。



僕は、日本グリーフ専門士協会でグリーフケアを学び、グリーフ専門士という資格を得ました。

その時に

グリーフとは死別だけでなく、病気やケガ、退職、離婚など様々な体験であり、その体験は人それぞれある。

と教えられました。

つまり、グリーフ・喪失体験というものは、「喪失」を感じたすべての事象が対象ということです。

僕は、このグリーフの捉え方がとても腑に落ちました。

グリーフケアを学ぶまでは、グリーフ・グリーフケアとは、特別な出来事に対して、特別なケアをする必要があるものだと思っていました。
しかし、グリーフというのは、誰もが日常的に感じているものであり、非日常的なものではないということです。

例えば、コロナ禍という状況も、元の生活を喪失しているという、世界的な喪失体験なんだと思います。
他にも、もっと日常的なモノであれば、失恋引っ越しなども、喪失体験と言えるのではないかと思います。

すごく簡単に言えば、自分が

これは喪失体験だ!
これはグリーフだ!

と思えば、全て「グリーフ・喪失体験」だという事です。

自分にもしもの事が起こった時、起きるかもしれないと考えた時に大切なことについては、こちらにまとめています

3.「良い出来事」の中にも喪失感はある —幸せの中のグリーフについて—

出産後のお母さんと赤ちゃんのイラスト

ここまで、グリーフについて説明してきました。
説明の中では、死別や病気、失恋…と、基本ネガティブな出来事を例に挙げてきました。
引っ越しは、あまりネガティブではありませんが
しかし、実は、結婚や出産などポジティブな出来事の中にも、喪失というものは存在しています。

①ホームズとレイのストレス度表(社会的再適応評価尺度)

ホームズとレイのストレス度表(社会的再適応評価尺度)という、ライフイベントのストレス度合いを数値化し
、ランク付け
したものがあります。(下の表を参照)

順位ライフイベント得点
1配偶者との死別100
2離婚73
3夫婦別居生活65
4拘留63
5親族との死別63
6けがや病気53
7結婚50
8解雇・失業47
9夫婦の和解・調停45
10退職45
順位ライフイベント得点
11家族の健康上の大きな変化44
12妊娠40
13性的障害39
14新たな家族構成員の増加39
15仕事の再調整39
16経済状態の大きな変化38
17親友との死別37
18転職36
19配偶者との口論の大きな変化35
201万ドル以上の抵当(借金)31
公衆衛生研究.1993;42(3) (niph.go.jp) を参考に作成

元々は海外のモノなので、日本語訳が分かりにくかったり、ランキング自体が日本の文化に適していないところもあるかと思います

得点が高いライフイベントほど、ストレスが高くなります。
ネガティブなものが多く並びますが、7位 結婚50、12位 妊娠…などポジティブな要素も、ストレスの要因になっているのが分かるかと思います。

人は、良い出来事にもストレスを感じている。
つまり、ポジティブな出来事の中にも、喪失感は隠れているんですね。

②良い出来事の中の「ストレス」とは?

分かりにくいかもしれないので、具体例をあげて説明していきます。

ランキング上位にあった結婚妊娠を例にとってみましょう。

結婚すると生活は一変します。
実家暮らし、もしくは独り暮らしから、他人と同居することになる。
女性の場合は苗字が変わる。(今は変わらないこともありますが)

そこには、元々あった生活を手放して、新たな生活を手に入れると意味合いが含まれます。

人間は、「変化」を嫌う生き物です。
「今まで通り」に、脳は安心を覚えます。
つまり、いくら幸せな出来事であっても、「今まで通り」ではなくなるということへの「変化」に、ストレスを感じるということです。

マリッジブルーや、マタニティブルーと言われる憂鬱な気持ちにはこういった喪失感も大きく影響しています。(女性の場合ホルモンなどの影響も大きいですね)

このように、グリーフ・喪失感には、ネガティブなものだけではなく、ポジティブなものもあり、日常的に隣り合わせのものです。
いつ、誰が感じてもおかしくないものであり、決して「特別なもの」ではありません。

日常的に感じる喪失感に対して、「自分」、もしくは「人から」ケアをしてもらう必要があります。

4.グリーフ・喪失体験をしてしまったら

ここまで、グリーフケアの現状と、人が、グリーフになると、どんな状態なのかについて解説していきました。
では、このグリーフの状態なったら、どうすれば自分をケアしたら良いのでしょうか?

その方法は

 ①「今ここ」に目を向ける
 
②喪失感のその奥を見る
 
③感謝の気持ちを持つ

3つが必要だと僕は思います。

それぞれ説明していきます。

①「過去」ではなく「今」に目を向ける

失ったものは二度と戻ってこない。
…ということはよくあります。
戻ってこない現実や、失ってしまった現実と向き合うと、とても悲しく、悔しく、時には怒って…、感情が複雑に絡み合って、心の中で渦巻きます。

こういった、想いを表に出すことや、自分の中で感じる時間ってつらいことだとと思います。
でも実は、この時間がとても大切な時間なんです。

想いを表に出すこと・自分の中で感じる時間というのは、起こってしまった「過去」に
目を向けている状態
といえます。

当たり前のことですが、「今」を生きている僕たちは、過去にだけ目を向けて生き続けることはできません。

辛い気持ちが大きい分

もっと○○すれば良かった
□□もできたんじゃないのか

という、後悔や自責の念も大きいと思います。
後述しますが、そのつらい気持ちや後悔などが、大きいということは、それだけ自分が、その人・物、その事柄をとても大切にしていた証拠でもあります。

失ったものは、どうやっても帰って(返って)はこない。
自分たちに残されたことは、「今」を生きるしかない。
今も、後悔や想いを持ち続けている、その想いを大切にし続けている自分に目を向けてあげる。

大切なものを大切にし続けていた自分に目を向けてほしいです。

それが「今」に目を向けることであり、「今」を生きることでもある、そう思うんです。

そして、その大切なものを大切にし続けることができる優しい自分を、次(未来)にも向けていきましょう。
忘れるのではなく、過去だけではなく、未来にも意識を向けるということです。

「今すぐやりましょう」とは言いません。
「つらい気持ちがある時間、前を向けない・過去に囚われてしまう」、そんな時間も、とても大切な時間です。

でも、ずっと過去だけ見ているのではなく、少しずつでもいいので「今」目の前の事、物、人に目を向けて
「今ここにいる自分」というのを感じていこう

そう思っていくことが、立ち直るためには必要です。

前を向くということは、過去を捨てることではありません。
前を向くということは、過去を未来に繋げていくことです。

過去に大切な想いがあるからこそ、未来に繋げていくことが出来るんです。
そんな、大切な想いを大切にし続けた自分に、少し目を向けてみてください。

1)『鬼滅の刃』の丹治郎も「今」に目を向けて喪失感と戦っていた

画像1

僕は、漫画やアニメが好きなので、社会現象にもなった「鬼滅の刃」を例に出して説明していきます。

知らない人のために、簡単にストーリーの説明をしておきます。

時代は明治から大正くらい。
主人公の炭治郎という青年。
炭治郎は早くに父親を亡くしていて、長男である炭治郎は一家の大黒柱でした。
ある日炭治郎が仕事で家を空けている間に、鬼が家族を襲い、家族が殺されてしまいます。
助かったのは、妹の禰豆子(ねずこ)、一人だけ。
(タイムスリップして運命を変えたり、願いをかなえてくれる龍が人を生き返らせてくれる漫画もありますが、この漫画では亡くなった人が生き返ることはありません。
大切な人が亡くなった過去が変わることはない漫画なんです。)

生き残った禰豆子は、家族を襲った鬼によって、鬼に姿を変えられてしまいます。
炭治郎は、家族の死と禰豆子が鬼になってしまったことに、とてもショックを受けます。

しかし、唯一生き残った妹の禰豆子を人間に戻すために、旅に出る…といったストーリーです。


物語途中まで、丹次郎は後悔であったり、自分の無力さであったり、喪失感を抱え続けます。

しかし、彼は、そのまま立ち止まっていたわけではなく、前へ前へと進んでいきます。

もし炭治郎が、家族が居なくなったことや、禰豆子が鬼になってしまったという、起こってしまった「過去」に注目して生きていたとしたら…。
きっと、彼は、自分で立ち上がって前に進んでいくことは、できなかったと思います。

唯一、残された家族を、人間に戻す方法を探すこと。
つまり、「今」に目を向けることができたから、立って前に進めたんだと思います。

2)看護師としてのグリーフ —「今」の自分に目を向けて、命を次に繋いでいく—

とても残念なことだし、すごく申し訳ない気持ちで、今もいっぱいですが、僕は看護師として働いていく中で、いくら頑張っても助けられなかった方が何人もいます。

病気の状態や年齢など、どうにもならなかったこともあったと思います。


でも、その中には
もっと最先端の病院だったら」
「もっと自分たちの力(知識や技術)があれば」
…助けられていた人。助けられないまでも、もう少し長く生きることができたり、苦しまずに亡くなることができた方がいたかもしれない…。
そんな方たちもいました。

患者さんが亡くなった時、僕はいつも
「もっと勉強してたら」
「あの時もっと早くこうしていれば」

と、過去を悔やんで、自分を責めていました

同じような想いの医療従事者の方や、介護従事者の方も多いのではないでしょうか。
僕は、医療・介護業界の人たちは、患者さん・利用者さんの死と向き合う機会が多いため、ほぼ常にグリーフの状態にあるのではないかと思っています。

話がそれたので戻します
悔やむことや自分を責めることをやめたからと言って、自分の無力さがなくなるわけではないし、申し訳なさや情けなさを感じなくなるわけではありません。

でも反対に、過去を悔やみ続けていても、「今」の自分が何か変わるわけじゃない
亡くなった患者さんが戻ってくるわけでもない。
「今」の自分にできることは、この人の命を無駄にしないこと

この経験を次に繋げることで、この人の最期を見届けたことに意味を持たせられる!
この人の命を次に繋げていくことになる!

(正直、こう考えて今や未来に目を向けないと、自分の無力感に押しつぶされてしまうというのもありましたが…)


こう考えることで、過去に囚われたままではなく、「今」を見ることができ、看護師として命を扱う責任から逃げずに、頑張ろうと前に進んで来れたんだと思います。

今の自分が在るのは、こういったたくさんの患者さんのおかげだと思っています。

このように、グリーフの状態から立ち直っていく過程には、「過去」に囚われるのではなく、「今」目の前にあるものに目を向けることが大切になります。

②「愛情深いから喪失感を強く感じている」ということを知る

グリーフの時、心を大切にするために理解して欲しいことは、「喪失感を感じているということは、その対象となる、出来事・物、人を大切していた自分がそこにいる」ということです。

そして、それを自覚することが、とても大事になります。

先ほども言いましたが、何かを失った時というのは、怒り・悔しさ・悲しさ・後悔など、一言で言い表せないような、たくさんの感情が心の中で渦巻いています。
そして、現実から目を背けたり、抑うつ状態になったり、誰かのせいにしてみたり…と、いろんな反応をしてしまいます。

失ったものが大切であればあるほど、「感情」や「反応」は大きくなります。

そんな大きな反応を自覚すると

自分は何してるんだろ…

…と、自己嫌悪、自分を責めてしまうということもあると思います。

しかし、その感情が大きく揺れてしまうのも、大きく反応してしまうのも、大切に思っていた気持ちが大きかったからこそなんです。

つまり、そこには大きな愛情があるんです。

気持ちの揺れが大きいということは、自分はその対象に大きな愛情を注げていたんだ。」
「こんなに気持ちが揺れるくらい、大きな愛情を注げるような人間だったんだ。」
自分に対して、そう思っても良いんです。

ダメだったとか、足りなかったとか思うかもしれないけど、こんな大きく感情が動くほどの想いを、その対象に向けられていた証拠だと分かってほしいんです。

1)後悔や悲しさの先にある「愛情」は、相手に伝わっている

大切な人が亡くなった時、ご家族は

もっと、色々できたんじゃないか…
もっと、こんなことしてあげれば良かった…
あんなことをしてしまった・言ってしまった

こんなことを考えると思います。

しかし、その時に戻ってを何かをしてあげることも、やってしまったことを取り消すこともできません。


…けど、後悔があるということは、「それくらいの想いがある」「それくらい大きな愛情を、相手に向けれていた」ということです。

それだけの愛情を持って、その人に関わっていたのであれば、その想いは相手に伝わっていると思います。
自分の目に見えている結果だけが、全てではないと僕は思っています。

2)何も感じていないからといって「愛情」がなかったわけではない —キューブラ・ロスの「死の受容過程」—

ここまで読んでいると

・悲しい出来事のはずなのに、思ったより何も感じていない
・自分は「愛情」がなかったの?

そう感じている方もいるかもしれません。

でも、僕はそうではないと思います。

ドイツに、エリザベス・キューブラ・ロスという精神科医がいました。
そのキューブラ・ロスが提唱した「死の受容過程」というものがあります。

エリザベス・キューブラ・ロスの死の受容過程のイラスト
キューブラ・ロスの「死の受容過程」

自分が死に直面した時、人は

  1. 否認
  2. 怒り
  3. 取引
  4. 抑うつ
  5. 受容

といった状態になり、①の否認から段階的に移り変わり、最終的に⑤受容していくという、心理状態の変化を表したものです。
※各段階の説明については、専門的になってしまうのでここでは省きます

これは「死の受容過程」ですが、ショックな出来事があった場合も、同じような心理変化をしていくと、僕は考えています。

何かショックな出来事があったのに、思ったよりも動揺していない…

これは、まだ心がその段階にないからということです。

  • 何も感じない
  • 思ったより動揺しない

というのは、受け入れられない出来事に対して、心が自己防衛しているのかもしれません。
つまり、「出来事を否認」しているということです。

「愛情がないから何も感じない」ではなく、「その出来事と向き合うための、心の準備がまだできていないから、思ったより心が動かない」というわけです。

だからどうか、自分を「何も感じない冷たい人間」と自分を責めないでください。
何も感じていないのではなく、たくさん感じているから「表に出さない」んです。

何も感じていないように見えるのは、その相手に対しても、自分に対しても優しくした結果なんですから。

③「感謝の気持ち」を意識する

「感謝をする」
僕のブログを読んでくれている人は、よく目にしているかもしれません。

「感謝」については、ここまでの2つの「過去ではなく今に目を向ける」「愛情深いから喪失感を感じることを知る」にも繋がってきます。

「感謝」には2つあります。

「愛情深い自分」に目を向け、それ認めて、愛情を感じられる自分や、愛情を感じさせてくれる相手感謝をしていくこと
そして、「今」自分が在ることや、今の自分の目の前にある事・物・人にも感謝すること

感謝をすることで、自分自身には価値があると思えるてきます。

グリーフの状態はいろんな感情が渦巻き、自分を責めてしまうといいました。
人によっては、どんどん自分を責めていき、自分に自信がなくなり、自分には価値がないと感じてしまうということもあるでしょう。

感謝をすることで

  • 自分には価値があると気づく
  • 自分のしてきたことには、意味があったということに気づく
  • 自分には愛情があったということに気づく

そうして、ゆっくりと心が立ち直る気持ちに向かっていくことができるんです。

僕も日々実践していますが、自分や自分の周りにあるものなどに「感謝」をすることには、こんな効果があるということを実感しています。

5.立ち直らなくても、過去に囚われていても、それでも良い

ここまでの解説の中に、何度か「立ち直る」という言葉が出てきました。

もう、そろそろ前を向いても良いんじゃない?

こんな慰めの言葉に、傷ついたことがあるという人もいるのではないでしょうか?

立ち直る、前を向く。
これが出来なければいけないのでしょうか?

僕はそんなことはないと思っています。
立ち直れなくても、前を向けなくても、それでも良いと思っています。

グリーフやグリーフケア、グリーフのときの対処法(考え方)について書いてきました。
ここで、グリーフ時の3つ注意点を紹介します。

立ち直ることが正義じゃない
焦る必要はない
・今の状態が悪いわけではない

ということです。

もちろん、立ち直った方が・過去にとらわれない方が、楽に生きれるかもしれません。
しかし、その想い出にすがりたい時だってあります。
立ち直りたくても、立ち直れない時だってあります。
後悔をずっと考えてしまうこともあります。
僕自身も、そういう時間を長く過ごしてきました。

絶対、立ち直るために、こうした方が良い!
前を向くためには、こうしなければダメ!
ではなく、「今」の時間も必要だし、「今すぐに」変わらなくてもいいんです。

でも、自分のために、少しずつ少しずつ前に進めると、自分が楽になるということを知ってほしい。
自分が楽になっても良いと、少しでも自分を許せるようになって欲しい。
そう思っています。

6.まとめ

ここまで紹介してきたことは、「こうあるべき」ということではなく、立ち直ることが正義じゃない、焦る必要はない、今の状態が悪いわけではないという想いがある上で書いたものです。

読んでくれている人たちが、「少しでも幸せな時間をすごせるように」、「自分の愛情に気づけるよう」とに思って書いたということを、どうかご理解ください。

生きていると、たくさんの「グリーフ」を体験します。

グリーフがどんな状態なのか分かるということは、自分も、自分の周りの人も助けることができるということです。

自分自身も、自分の大切な人も、今より大切にするために、この記事が役立ってくれたらと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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