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「責任感の強さ」が、僕の長所の1つです。
仕事でもプライベートでも、任された仕事は全力で取り組むし、周りを見て、大変そうな人の仕事を貰ったりもします。
しかし、自分のキャパに合わない仕事を請け負ってしまったり、『自分の仕事は自分の責任でやらなきゃならない』と考えていて、人に仕事を任すことができなかったりと、自分で自分を追い詰めてしまうこともあります。
責任感の強さが長所と思っていても、使い方を間違ってしまうと、短所になってしまうこともあります。
僕と似たように、責任感が強いがゆえに、責任を背負いすぎたり、人の責任まで背負ってしまったりして、「責任感が強い」という長所を、自分で上手く受け入れることができず、つらく感じている人もいるんじゃないでしょうか?
今回は、そんな「責任感」について解説していきます。
1.責任感とは
「責任感」
学校や仕事など、日常生活の中でよく使う言葉の1つでしょう。
「責任感」を説明して?とあらためて言われると、意外と説明ができないものです。
「責任」と「責任感」を辞書で調べてみると
責任
責任(せきにん)の意味・使い方をわかりやすく解説 – goo国語辞書
- 1.立場上、当然負わなければならない任務や義務
- 2.自分のした事の結果について、責めを負うこと。特に、失敗や損失による責めを負うこと。
- 3.法律上の不利益または制裁を負わされること。特に、違法な行為をした者が法律上の制裁を受ける負担。
責任感
自分の仕事や行為についての責任を果たそうとする気持ち。
責任感(せきにんかん)の意味・使い方をわかりやすく解説 – goo国語辞書
とあります。
「自分が負わなければならない任務や義務を果たそうとする気持ちが強いこと」が、責任感ということですね。
しかし、社会に出てからの「責任感」という言葉の重さは、辞書の中の「2.自分のした事の結果について、責めを負うこと。特に、失敗や損失による責めを負うこと。」を、より求められるようになるのではないでしょうか。
自分が果たそうとしている「責任」と、他人や社会から求められている「責任」には、このようなズレがあり、ここに「つらさ」や「苦しさ」が生まれるのかもしれません。
2.責任感の特徴【長所と短所】
責任感が強いことは長所です。
しかし、使い方によっては短所になることもあります。
人の長所と短所は表裏一体です。
長所と短所を知ることで、自分のことをより深く知ることができます。
また、自分が短所と思っていたところが、実は長所だと気付くこともできるでしょう。
責任感の長所と短所を知ることで、自分の中にある「責任感」について、より深く知っていきましょう。
①責任感の持つ長所
責任感の強い人には、以下のような長所があります。
- 人からの信頼が厚い
- 頼りになる
- リーダーシップがある
責任感が強い人は、1つの仕事をきっちり行い、約束やルールを守るなどの「行動」から、このような印象を持たれやすいでしょう。
②責任感の持つ短所
反対に、責任感が強い人には、以下のような短所があります。
- 責任を負い過ぎてストレスが溜まりやすい
- 自分のキャパを見失う
- 自分だけでなく、人にも厳しい
- 失敗が苦手
責任感が強いと、人に頼ることができなくなり、背負い過ぎた責任のせいで自分が見えなくなり、「失敗=責任を果たせない」と思い込んでしまう可能性があります。
同じ「責任感」という特徴を見ても、見る人が違えば・見方が違えば、このように大きく特徴が変わったように見えます。
しかし、特徴が変わったわけではなく、使い方によっては、このように違って見えるということです。
自分の出したい特徴を意識して出していくのが良いでしょう。
3.自分だけで「やり遂げる」ことが責任ではない
僕は漫画やアニメが好きで、作品の中に登場する1つのセリフを、心理学や自分の経験を重ねて解釈して紹介するということを、音声配信でやっています。
音声配信でも、この内容を話しています。
【黒子のバスケが教えてくれる「責任感」】standFM
藤巻忠俊先生の「黒子のバスケ」という作品の中で、「責任感」について考えさせられるセリフがあったので紹介します。
①責任を果たすために、周りに頼るには強さが必要
「なんでっすかね。あの人と戦ってから、周りに頼ることは弱いことじゃなくて、むしろ…強さが必要なことなんじゃないかって、思うんす」
黄瀬涼太
黒子のバスケ アニメ公式サイト (kurobas.com)
これは、主人公の黒子テツヤが所属する、誠凛高校の試合を見ていた黄瀬涼太のセリフです。
黄瀬は、「奇跡の世代」と呼ばれる「10年に1人の天才が5人同時に集まった世代」の内の1人で、才能がありすぎるから、エースとしてチームを背負いつつも、その反面、誰のことも頼らないという考えをもっていました。
黄瀬は、バスケ以外も、どんなスポーツをやっても、なんでもできてしまうキャラなので、人より優れている自分を自覚していて、少し人を見下している節もあります。
彼は、人を「頼らない」けど、自分の能力を信じていて、他人を信じていないため「人を頼りたくない・頼れない」人物でした。
しかし、誠凛高校との練習試合の後、徐々に彼の中で考えが変わっていき、このシーンのセリフを言うことになります。
黄瀬は次第に、チームメイトを尊敬し始め、チームメイトとチームのことを好きになっていきます。
そして、チームメイトを頼り始めます。
②自分のキャパを知り、引き継ぐことも責任
自分の責任は果たさなければならない。
でも、自分の責任を背負い過ぎて、その責任が全うできなくなってしまっては、意味はない。
むしろ、責任というものは、黄瀬のように「自分のやるべきこと」を自覚しつつ、「人に頼る」ことも含めて、責任なんだと思います。
できないことを、できないと言うのは「責任放棄」ではなく、できないと分かったら、誰かに頼り、自分のできない分を背負ってもらう。
自分のできる範囲・キャパを知り、自分のやるべきことを、ちゃんと誰かに引き継ぐことも「責任」なんだと思います。
黄瀬のセリフのように、人に頼ることには「強さ」が必要です。
その強さとは、「自分の弱さを受け入れる強さ」であり、受け入れたうえで、誰かを頼ること。
これが正しい強さであり、正しいチームなんだと思います。
全部自分でやることだけが責任と思わず
できないならできないでいい。
人間だからできないこともある。
でも、その自分の「できないこと」に気づいたら、誰かに頼ることも責任に含まれているということを、知ってもらえたらと思います。
4.まとめ
今回は「責任感」について紹介しました。
責任感が強いと
「誰かに頼ったら責任を果たしたことにはならなくなる」
「一度引き受けたことは自分で最後までやりきらなければ無責任になる」
このように考えてしまうことも多いでしょう。
責任感が強いことは良いことですが、時に使い方を間違ってしまうと、その責任感の強さで自分を苦しめることもあります。
人は独りで生きていくことができません。
誰かに頼ることを「弱さ」と捉えず、誰かに頼りながら強く生きる決意をすると、人生は少し楽になるのかもしれませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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