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実習が始まり、受け持ち患者さんが決きまると、一番初めにやらなければならないのは、事前学習です。
事前学習は、教員や指導者さんから、あまりチェックが入らない記録物かもしれませんが、厳しい学校や教員だと
こんな事前学習じゃダメ!
と、実習前から、提出物のやり直しを宣告されてしまうこともあります。
自分の学校は、事前学習までチェックしないし、厳しくないから平気だよ
と思うかもしれませんが、やり直しをしなくて大丈夫だとしても、この「事前学習」が、上手くできているか、できていないかで、実習が始まってからの「楽さ」が変わってきます。
そこで今日は、実習を少しでも楽に乗り越えられるための「事前学習」のポイントを、書いていこうと思います。
1.事前学習は「コピーするだけ」ではダメ!
自分の学生時代の同級生も、教員として指導するようになってからも、やってきた事前学習を見ると、端から参考書を「コピーしてファイルに挟むだけ」の人が圧倒的に多いです。
多くの人がやっている、この事前学習の方法ですが、これは全くオススメできません。
教員立場からすると
あ、ただコピーしただけね
と思ってしまうので、教員に対してあまり良い印象を与えません。
実習は、指導する教員が、その実習の「合否」を判断しますよね。
当たり前のことですが、好き嫌いで「合否」が変わるのは、絶対にダメです!!
ですが、評価する側も人間なので、「印象」は良いに越したことはないと思います。
つまり、わざわざ良くない印象を持たれることは、しない方が良いということです。
それに、教員の印象は置いておいたとしても、この事前学習の方法では、頭に入りにくいので
実習に使える知識にはなりません。
事前学習でやってきていたけど、実習中そんこと完全に忘れてた…という人も多いしょう
かと言って
- 手書きにすると頭には入るかもしれないけど時間がかかる
- たくさん時間をかけて、資料作ったのに頭に全然入っていない
と、こんなふうに、せっかく手書きしてた労力に、結果が見合わないなんてこともあります。
そこで、こんな方法をオススメしたいと思います。
2.情報収集のポイントをつかむための「事前学習」の方法
自分が学生時代を振り返ると、自分自身も周りの子も事前学習をしても、実習中に事前学習を見直している人は、ほとんどいなかったです。
ここでは、事前学習をしながら、実習に入ったときの情報収集のポイントを事前にまとめられる方法をお伝えします。
ただやるだけの「事前学習」ではなく、使える事前学習にするポイントとなるので、頑張って読んでみてください。
①コピーした資料にポイントを手書きしていく
個人的にオススメな「事前学習」は
ポイント
・コピーに「ポイントを手書きする」
・患者さんに合った資料を作る
それぞれ、細かく説明していきますね。
②コピーに「ポイントを手書きする」
コピーしたものに「ポイント」を書く
と言われても
そもそも、どこがポイントで、どう書いていったら良いかが分からないから困る!
って思いますよね?
まずは、「どこがポイントで、どう手書きしていくのか」を説明していきますね。
1)資料をコピーする
例えば、80歳心不全のAさんを受け持ったとします。
事前に配られる患者情報には
- 年齢
- 性別
- 主病名
- 既往
- 入院経過
- 内服
などが書かれていると思います。
まず、参考書から、これらに6つ該当するページをコピーします。
※ここまでは今までと同じです
2)「当てはまっている特徴」のメモを作る
今回は、老年期の特徴や、心不全の資料をコピーしたと仮定して説明していきますね。
そうしたら、次に、そのコピーした資料に書かれている事の中に、このAさんが当てはまっている所を探します。
病態の原因の中で
- Aさんが当てはまるもの(加齢や既往、生活習慣など)
- 心不全に特徴的な症状と現在のAさんの症状
などで、同じものがあるかを探す。
そして、それぞれ当てはまるものをメモする
※付箋でも直接コピーした資料に書き込んでもOK
3)「当てはまらない特徴」に注目する
メモすることができた「当てはまってる特徴」は、既に情報として取れている(症状や原因として目に見えている・記載されている)
ということです
逆に、資料に書いてあるのに、Aさんに当てはまっていないもの(メモに書かれていないもの)は
「Aさんには関係ない特徴」
もしくは、「情報が不足していて分からない」
ということになります
これらの、「Aさんには関係ないもの」、「情報が不足していて分からないもの」は「実習に行き、実際に患者さんを見て判断するもの」という
になります。
もっと具体的な例を挙げると、「下肢の浮腫がある」と、事前の情報で分かっていたとして、食欲不振や起坐呼吸に関しては書かれていない!
情報が書かれていない=「症状が出現していないのか?・情報として無いだけなのか?
実習前の事前情報を貰っただけの、この時点では、それを判断することができません。
判断ができないということは、情報が不足している。
つまり、実習に行ってから、情報収集をしなければならないポイントになるということです。
4)「当てはまっていない特徴」のメモも作る
そのため、参考書に載っている「特徴的な症状」で、Aさんの情報には書かれていないことは
というように、「当てはまっている特徴」とは別に、「実習に行ってから情報収集するポイント」として、もう1つメモを作っておきます。
そうすると、実際に患者さんを看ていくうえで「どこに注目して情報収集していけば良いのか」というポイントが見えてきます。
こんなふうに、「その患者に合った」情報収集をしていくために、コピーにポイントを追加していくのがオススメです。
このポイントを意識して、事前学習(資料作成)すると、結果的に患者さんに合った資料が出来上がります。
3.「手書き」がダメというわけじゃない
- 時間がある
- 手書きが良い
- 手書きじゃないと覚えられない
こういった人は、手書きでも良いと思います。
自分で書くことで、記憶にも定着しやすいので、コピーせずに自力で作れるのであれば、そっちの方が良いです。
大切なのは、「手書きをするか・コピーをするか」ではなく、今ある情報を分類して「足りていない情報はどこか、どこにポイントを置いて情報収集をするのか」ということを明確にすることです。
コピーしないで、自分で資料作成するという事前学習をする人は、「足りていない情報」を明確にするために、ここで伝えたポイントを押さえて、事前学習をしてみてください。
4.まとめ
- 資料の中からAさんの該当する部分を探す
- 付箋や手書きの吹き出しなどを使って、「今出ている症状(問題)」などをメモする
- 「特徴的な事なのに今は出ていない症状(問題)」や「事前の情報には記載されていない症状(問題)」などもメモしておき、「実習中に情報収集していく項目」として分かりやすくしておく
「事前学習」についてのポイントは以上になります。
いかがだったでしょうか?
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